通じないの?英語だと思われている車のパーツ-種類ごとの呼び名や便利な例文

車の各パーツの呼び名にはカタカナのものが多く、全て英語由来だと思っている方は少なくないでしょう。しかし、実は和製英語も含まれているため、英語で表現しなければいけないときに伝わらないというケースが起こり得ます。英語圏の国を訪れた際にスムーズに意思疎通できるよう車に関連する英単語を覚えておきましょう。

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実は3つある!車の英語名

car 「自家用車」「乗用車」の意味で、車を表す単語として最も手軽に使える表現です。
vehicle 「乗り物」「車両」の意味で、乗り物全般に使われる単語です。フォーマルな文書などに使用されます。
automobile 「自動車」の意味で、自家用車以外のバスやトラックなどにも使われます。

「車」の英語名は主に上記の3種類ですが、それぞれ微妙に示す意味が異なります。また、カジュアルに使えるのか、文書のようなあらたまった場で使われるかの違いもあるため、使い分けられるとよいでしょう。

車の各パーツの英語名

車のパーツには横文字が多いため、全て英語だと思っている方も多いでしょう。しかし、中には和製英語のものや、実際は英語圏では使われない表現のものもあります。それぞれのパーツの英語名について詳しく解説します。

・ハンドル

ハンドルの英語は、アメリカ圏でもイギリス圏でも共通して「steering wheel」、または単に「wheel」とよびます。日本で使われる「ハンドル(handle)」は英語にもありますが、単語としては「取っ手」を意味するため、英語圏の方には伝わりづらいかもしれません。

・アクセル

アクセルのアメリカ英語は「gas pedal」、イギリス英語は「accelerator (pedal)」です。gas pedalは単に「gas」と表現することもあります。日本語の「アクセル」はイギリス英語から来ているようです。

・ブレーキ

ブレーキは英語でも「brake」ですが、発音は「ブレイク」になるため注意しましょう。また、サイドブレーキはアメリカ英語では「handbrake」ですが、イギリス英語では「parking brake」または「emergency brake」とよばれます。ちなみに、フットブレーキはそのまま「foot brake」です。

・ミラー

ルームミラーはアメリカ英語では「rear view mirror」、イギリス英語では「driving mirror」です。対して、ドアミラー(サイドミラー)はアメリカ英語では「side view mirror」または「door mirror」、イギリスでは「wing mirror」とよばれます。

・ウィンカー

ウィンカーは実は和製英語であり、アメリカ英語では「turning signal」や「blinker」イギリス英語では「indicator」といいます。また、ウィンカーは方向指示器であることから「turn signal」「directional indicator」「flasher」とよぶこともあるようです。

・クラクション

クラクションはアメリカ英語、イギリス英語ともに「horn」とよぶのが一般的です。日本でクラクションとよばれるのは、警笛メーカーのひとつであるKlaxon社の社名に由来しているといわれています

・シートベルト

シートベルトはアメリカ英語でもイギリス英語でも、そのまま「seat belt」とよびます。また、「safety belt」や「shoulder belt」も一般的です。ベルト自体を「harness」ともよぶため、シートベルトを「shoulder harness」ということもあります。

・タイヤ

タイヤはアメリカ英語では「tire」、イギリス英語では「tyre」と書きます。スペルが違うものの、発音はほとんど同じです。また、タイヤのメーカーによってもどちらが使用されるかが異なります。

・ホイール

ホイールはタイヤの内側にはめ込む金属製の車輪のことです。アメリカ英語でもイギリス英語でも「wheel」とよびます。また、ホイールに被せるホイールキャップの英語名は「hubcap」です。

・ボンネット

ボンネットはエンジンを覆うカバーのことで、アメリカ英語では「hood」、イギリス英語では日本語と同じ「bonnet」とよびます。bonnetといえば婦人用の帽子を指す場合もあります。ちなみに車のエンジンを覆っているのは「engine hood」です。

・トランク

ボンネットと反対側、車の後ろについている荷室のことを日本ではトランクとよびますが、アメリカ英語ではそのまま「trunk」、イギリス英語では「boot」といいます。

・ガソリン

ガソリンは、アメリカ英語は日本語と同じ「gasoline」または「gas」、イギリス英語では「petrol」とよぶのが一般的です。ハイオクは「premium fuel」「premium gasoline」といい、ガソリンスタンドで頼む際にはpremiumだけでも通じます。軽油は「light oil」「Diesel Fuel」です。

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車の種類ごとの英語名

日本語名 英語名
アメリカ英語 イギリス英語
AT車 an automatic/an automatic transmission car(vehicle)
MT車 manual cars/manual transmission vehicles
電気自動車 electric vehicle
ハイブリッドカー hybrid vehicle, hybrid car
軽自動車 light car/compact car
オープンカー convertible
キャンピングカー camper
トラック truck lorry
バス bus
タクシー cab Taxi
パトカー patrol car/police car
救急車 ambulance
消防車 fire engine
ゴミ収集車 garbage truck dustcart
トレーラー trailer
クレーン車 crane truck

車の種類の中にも、日常的に用いられている表現がアメリカとイギリスで異なるものがあります。有名なのは、トラックやタクシーで、全く別の単語を使用していることがわかるでしょう。

イギリス人に対してアメリカ英語を、アメリカ人に対してイギリス英語を使用しても理解してもらえるケースもありますが、習慣として上記の表現が使われることを覚えておくと、いざというときにスムーズに伝わります。

覚えておくと便利な車にまつわる英語例文

英語圏に旅行などで訪れた際に役立つ車関連の例文を紹介します。いざというときに使えるように今から覚えておくとよいでしょう。

出発しますよ!

All aboard!

「All」は「全員」、「aboard」は「乗っている」ことを表すため、「みんな乗っていますよ!急いでください」という意味に使われます。自家用車だけでなく、電車やバス、船、飛行機など乗り物全般で使われる掛け声です。

ガソリン満タンにしてください。

Full tank, please.

ガソリンは「gasoline/gas」などですが、ガソリンスタンドでガソリン満タンにしてもらうときは上記の一言で通じます。ちなみに単にガソリンを入れることは「fill the gas」と表現するのが一般的です。

運転初心者です。

I’m inexperienced in driving.

「be inexperienced in~」で「~を知らない」「~の経験に乏しい」ことを意味します。よって、運転に自信がないときに使えます。

駐車が苦手です。

I’m bad at parking.

「be bad at ~ing」で「~が苦手」という意味になります。そのため、技術力に自信がないときに使える表現です。

スピードを落としてください!

Slow down!

運転手に対して車のスピードを落としてほしいときに使える一言です。スピードが出すぎていて不安なときに使いましょう。丁寧に伝えるなら「,please」を後につけるとよいでしょう。

車が故障しました。

My car was broken down.

「be broken down」で「壊れる」「崩壊する」「故障する」を意味します。「down」をつけないと廃車になっている状態を意味してしまいます。

レンタカーを借りましょう。

We can rent a car.
Let’s rent a car.

直訳すると「車を借りましょう」という意味になりますが、車を借りる場所といえばレンタカーショップなので、上記のシンプルな言い方で十分伝わります。

車周りの英語を覚えておくと便利

車の種類やパーツの日本語名は和製英語であることも多く、実際に英語圏で使われている単語とは異なります。また、同じ英語でもアメリカ英語とイギリス英語の2種類あるものがあったり、カジュアルな表現とあらたまった表現が異なるものがあったりします。旅行で英語圏を訪れた際や、日本に滞在している海外の方と意思疎通を図るためにも、ぜひ英語での表現を覚えてみてください。

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2017年4月(文:重森大+ノオト)
2022年12月(GAZOO編集部リライト)

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