やっぱりサボってるし...

2008年9月7日

鈴鹿1000km 雑感 その3

雑感と言うより、顛末記になってるし...

 

 

 

第5スティント アンドレ


日が沈み、全車ライトオン。観覧車もライトアップされ独特な雰囲気。しばらくして5ストップ組は最後のピットへと向かう。


順位を整理すると #12−#100−#23−#36−#22−#3−#6...


時すでに遅し、トップとの差は約1分。 スピンとペナルティストップがなければ、エキサイティングなエンディングを迎える頃なのだが、表彰台さえも難しい展開になって来た。

 

 

最終スティントも中盤に差し掛かろうとした頃、先行する#23のペースがやや落ち気味になり、1周1秒〜2秒くらいのペースで差が縮まってきた。


もしかしたら表彰台もありそうな予感。真っ暗な鈴鹿のコースでアンドレは猛プッシュを開始、ぐんぐんとその差を詰めてゆく。 


その後、#23はさらにペースを落とし順位を下げてゆく。

燃料系トラブルと言う事ですが...

 

注)#23、それならば9位がベスト。#38もピットスタートから9位まで上がってきて、20kg減の9位キープに切り替えた様子。最後は互いのペースを合わせてゴールしたようでした。 

 

 

 

 

余裕のクルージングなのか、夜間走行の影響なのか、それともソフトに切り替えたタイヤのグリップダウンなのか、トップの2台もスティント中盤からのペースは大きく落ち込み傾向。


アンドレはその差を詰めるべく猛アタック。 しかし、後方からさらに速いペースで、#22マイケル・クルムが表彰台を目指して追い上げ、青白い識別等が#36のすぐ背後に迫ってきた。 

ここまで1000km近く走ってきてもまだ物足りないのか、スピンギリギリのコントロール下でのバトル。


トップとの差を30秒近くまで追い上げつつ、#22マイケル・クルムの猛追を紙一重で切り抜け、3位表彰台(+20kg)をいただきました。

 

 

 

 

 

1000kmを走り切ったペト子ちゃん

 

 

 

#12、変速4ストップはなぜ成り立ったのか?
(同じく、#100も当初、5ストップと読んでいたが、4ストップだった。)


最初のストップは、#36との接触によるトラブルの影響での、緊急PITインだった可能性が高い。 


GT500の中では最も早いタイミングでのPITイン、その後驚異の燃費走行?に切り替えて4ストップを強行した。

 

我々もラップタイムと燃料の使用量を随時確認しつつ、エンジンマンと相談しながら低燃費走行を実行した結果、今回のレースタイムをキープして38周を走行する事は不可能でした。


注)実際のレースタイムよりも、さらに0.5秒程落してようやく可能であったが、それでは上位でのゴールは難しかった。

 

 

開幕戦での圧倒的な予選タイムの差が、今度は燃費という形で現れたと言う事なのか。


だとすると、同じGTR(BS)の#22の5ストップ、#23と#3の4ストップについても、とてつもなく余裕をもった作戦であったと言える。

(2位の#100も、第1スティントをショート(5ストップの#22と同時)。第3スティントで38周の燃費スティントを実行している。)

 

 

ちなみに、開幕戦の重量はSC430,GTRともに1100kg

SLの予選タイムは
1  #22  1'51.163
3  #12  1'51.562
4  #36  1'52.270   差は1.107秒

 

同、決勝ファステストラップは#12

#12  1'56.136
#36  1'57.371    1.235秒の差

 

 

鈴鹿1000kmでの#12の実質重量は1135kg、#36は1130kgと無視できる範囲で同等。(ともに4ストップ作戦なので、ガソリン量も同等であり、限りなく条件は近い)


予選は雨だったので、決勝ベストラップで比べてみると

#12  1'58.333
#36  1'59.039  0.706秒差


同重量ならば約1秒、ポテンシャルに差があることが分かる。


今回のレースベストでは1秒に満たないことから、速さよりも燃費重視のエンジンマッピングであったのでしょう。


GTRは1秒落して走行しても、全力で走っているSC430と同程度のラップタイムを刻むことが出来る。よって、燃費やタイヤの摩耗、ドライバーの疲労などの面で、とても有利な展開に持ち込めたと想像できる。

NSXについてもGTRよりもやや劣るが、同様である。

 

と言うような仮説のもと、#12、#100は大きくタイムを落とさずに38周のロングスティントが可能であったのではないかと想像し、残りの3戦に向けてはベースのポテンシャルを、一段高い位置に持ち上げたいと思います。

 

 

 

 

 

 

長い一日でした。幸い昨年のように酷く暑い環境ではなく、比較的サーキットは快適だったのではなかったでしょうか? 現地組だけではなく、TVやGAZOOからも、たくさんの人に応援して頂きました。

最後までバックアップしていただいたファンの皆さまと、トヨタ.TRDのスタッフ、BSやすべてのサポートメーカー様、長いレースでしたが応援有難うございました。

 

 

 

ペトロナス・トムスは接触スピンとペナルティストップがあり、45秒ほどのタイムロスがありました。


もし、これらの事が無く順調にレースを切り抜けていたら、第4スティントのPITアウト後は約6秒差で#12の前で暫定2位。


それ以降#12と#22の猛追を受けての防戦レース、守り切れた可能性は20%くらいだったと思います。

 

 

 

 

#22はトラブルでピットイン、#12もおそらく接触後のトラブルによりルーティンを早め、#100もトラブルでピットスタート...


上位の車がそろってミスを犯しながら戦った2008年の鈴鹿1000km、2回もミスをしたトムスには優勝する権利は有りませんでした。

 

が、ロス分をリカバリーするべくプッシュし続けた、ドライバーとピットクルーを、今後とも応援よろしくお願いいたします。

 

 

 


2008年9月7日 10:15

コメント

こだま [2008年9月8日 8:21
東條さん
3回にわたる丁寧な解説をありがとうございました。鈴鹿戦を振り返るには十分すぎる復習となりました。そして…今週末はモテギですね!
また、一生懸命応援させていただきます。

トロ子 [2008年9月8日 9:26
アンドレの最後の猛アタック興奮しました!
そして詳細解説ありがとうございます
週末も期待しています!!

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