赤ちゃんの祝い事
このところ週末ごとに続く、赤ちゃんのお祝い事のお客様。
お食い初めは、生まれて100日のお祝いなので、赤ちゃん本人が食べることは、まずないのだけれど・・・それでも、たとえ形だけでも、子どもが一生食べ物に不自由しませんように・・という願いの行事なので、それらしく祝風のお膳を用意して下さいと、おっしゃる方がほとんどです。
歯が丈夫になるようにと小石を添える習慣もあるそうですが・・・
永芳閣では、祝風の前菜

多喜合=焚き合せ

それに、焼鯛、赤飯、紅白丸餅吸物、香の物、果物を赤ちゃん膳としてお出ししています。
数週間前のこと・・・
お食い初めの会食の後、宴も終わり、フロントに清算にいらっしゃったお客様。
お嫁さんとお舅(ご主人のお父さん)さんの両方が、支払いをなさろうと・・・。
お嫁さん
「お義父さん、私たち支払いますから」義父さん
「いやいや、ここは私が支払うよ」お嫁さん
「いえいえ、うちの子の祝ですから・・」義父さん
「いや、これはうちの行事なんだ。支払わせてくれ」お嫁さん
「・・・?」そして、ポンポンと愛おしそうに、赤ちゃんのお兄ちゃんの頭をなぜて・・
義父さん
「こんな祝いは、順送りのもんや・・。
いつかコイツに子どもが生まれたら、そのときは君たちの番。
祝えることが嬉しいんやよ」自分の息子(今日のパパ)のときにしてもらって、今回ようやく自分達がしてあげられる順番が来たのが嬉しい、と。
そして、赤ちゃんを抱っこしているお嫁さんの実家のお母さんに向かって・・
義父さん
「今日は一緒に祝ってくれて、ありがとう。楽しかったぁ。」なんだか、さわやかーに支払いなさって、さわやかーに去っていった車。
見送りしながら、皆でしみじみ〜。
もちろん、家々のやり方はそれぞれ。
若夫婦がする家もあり、祖父母の場合もあり、また、お食い初めなんてしないという家もあり、それはそれぞれのことなのですが、さらりと自分に祝わせてくれ、と切り出したその感じが、とってもスマートだった。
いいもんですね。縁がつながるのを見れる仕事って。
氷見温泉郷 魚巡りの
宿 永芳閣の女将/平田淑江でした。