みずがきランド日記



日本百名山のひとつ瑞牆山の麓の、農村にある素朴で小さな立ち寄り温泉です。
この施設の周辺にある休耕地だった田畑を復活させ、野菜をつくったり、農業や里山のくらしが体験できるイベントを行っています。


箱膳食育ネットワーク

2008年2月22日

昔話

冬になると、お茶をいただく機会が増えます。
用があって伺うと、お茶に誘ってくださいます。80歳前後のおじいさん(とても元気でおじいさんという自覚はなさそうな方ですが)おばあさんが昔の黒森の農業の話を語ってくれました。(会話形式でお伝えします)


私:いつ頃までお米を作ってたんですか?
おじいさん:6〜7年前かね。
機械を頼んだのは2〜3年で、その前はずっと手でやってたよ。
一番米を作ってたときは、6反もやってただから、お田植えつうと、えらかっただよ。
おばあさん:学校も「農休み」つーのがあって、子どもも手伝っただよね。
おじいさん:そう、昔は子どもも働いたんだよな。おらとは、よく働いたな。
多いときは、5〜6人でね。隣近所で手伝い合ってやっただ。
おばあさん:今みたいに、金肥なんてもんはなかったから、山から柴(ナラなどの雑木の葉のついた枝)を取って、それを他の全面に敷き詰めて、足で踏み込んで埋めていくだよ。
おじいさん:それを裸足でやるから、足に刺さって痛いだ。
学校へ行くだってわらじだから、3日もはけば壊れちまって、途中で壊れりゃ裸足で歩いたもんだ。毎日、神戸(黒森から10kmくらい)まで歩いただよ。
そのかわし、昔は車が通らんから、良かった。
おばあさん:昔は、百観(黒森から20kmくらい)まで、歩いただもんね。
おじいさん:車がそこから先には、入ってこれなかったからな。
それが、八巻まで来て、比志まで来て、ここまで開けたっつーこんだ。
おばあさん:あの頃は、病院へ行くっていったら、四角い板に病人をのせて、かついで行っただよね。

おばあさん:あの区有林が、全部採草地だったんだから。
おじいさん:みんな馬を飼ってたから、9月になると、毎日草を刈って、冬中馬が食える草を集めて、馬にたくさんつけておろす。
おばあさん:昔は、ガスなんてもんがないだから、12月にもなれば、冬中に使う薪をたくさん集めて、家の前は薪だらけだったよね。
おじいさん:まあそうやって山にしょっちゅう人が入ってたから、動物たちも警戒して出てこなかったんだよな。
まったく今の人には、考えられんだろうな。夢見たいな、話だよ。
本当に楽になった。

私:昔と今とどっちがいいですか?今のほうがいいですよね。
おじいさん:そりゃそうど。
そこの川にも、魚がたくさんいた。
尺もののヤマメが良く釣っただ。
ヤマメしか釣らなかった。今いるのは、偽ヤマメ、あれは、アマゴだ(放流している)。
おらとは、魚釣りが好きだったから、どこに釣り糸をたらせば、獲れるか、魚のいる場所が全部わかってた。
あの頃は、良かったな・・・。

 


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2008年2月22日 12:51

コメント

ねえさん [2008年2月22日 15:46
お年よりの昔話って素敵ですよね。
なんだか古きよき時代の日本というのか
懐かしい感覚が、現代の心に響くというのか・・。

サヤカ [2008年2月23日 16:40
ありがとうございます。こういうものが消える前に伝承できる仕組みを作っていきたいですね。

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