日本百名山のひとつ瑞牆山の麓の、農村にある素朴で小さな立ち寄り温泉です。この施設の周辺にある休耕地だった田畑を復活させ、野菜をつくったり、農業や里山のくらしが体験できるイベントを行っています。
今年の、第1回目の都市農村交流キャンプを開催しました。開会式班のメンバー同士仲良くなれるように「人間知恵の輪」と言うゲームをしました。輪になって隣以外の人と手をつないで絡まった手を解いていくと一つの輪になります。夕飯のカレーの材料を収穫に行きました。ヤングコーンは、1番目のトウモロコシが大きくなるように、2番目と3番目の小さいトウモロコシを採ってしまいます。撮ってきた材料をカレーに入れます。さっきほってきたジャガイモを切りました。はやくできないかなおいしかったです。2日目森に持っていくおにぎりをつくっています。林に移動して、「ブリ縄」の体験をしました。「ブリ縄」とは、昔使われていた林業の技です。長い、節のない材木を作るために枝を落とす作業をしました。高い木の枝打ちをしたいとき、昔は林道も、今のように整備されていなくて、重たいはしごを持って山に入ることは、大変だったので、この縄と50センチくらいの棒で出来ている「ブリ縄」を持って山へ入りました。今では、枝打ちは、整備された林道に、トラックで入り、はしごを使って行われています。今では、木材が、はしごの届く範囲くらいまでしか、使われず、高いところまで枝打ちをする必要がなくなってしまったからだそうです。この技も、特定のケースにしか使われなくなってしまいました。まずは、ぶり縄で気に登る練習をしました。作ってきたおにぎりを森で食べました。練習して、ブリ縄を習得!ブリ縄で樹に登り、樹に画用紙で書いた顔をつけて、「樹人」が出来ました!森の中にかわいい樹人がいっぱいできました。「森という字は、木がたくさんあるところだから昔の人は、こういう漢字をつくったんだよね。でも僕が、手紙などで『森』という字を書くときはこう書きます。土、水、木。このどれがなくっても「もり」は存在できません。木が育つためには、土と水が必要で、木は、水や土が流れていかないようにする役割をしています。むかしの人々の生活は『木』というものがもっと身近にありました。・・・」というお話をしていただきました。ブリ縄の体験を通して、「木」や「林業」を前よりも、少し身近に感じていただけるようになっていたらいいな、と思います。最後は、川遊び。服のまま浅い渓流をのぼりました。夏なのに、川の水はとっても冷たい〜びしょぬれになりました。ゴールには、おやつのももがありました農地、森林、人、自然とともに生きてきた生活文化・・・農村にはたくさんの価値のある資源があります。千年以上前から50年くらい前までは、それがうまく活用され、循環して、人も自然の一部として生きていました。しかし、キャンプの会場となったような、山奥の集落が過疎・高齢化によってどんどん消滅していっています。現在、増富の人口は約650名。そのうちの約400人が、65歳以上の方です。農地の2/3は、使われなくなってしまっています。残りの1/3の農地も、ほとんどが、65歳以上の方たちによって維持されています。集落が消えてしまうと、そこの先祖たちが千年以上も受け継いで来た、文化や、生き方が、私たちの代で途絶えてしまいます。集落の方と話していると、「昔は、どの家も馬を飼っていて、(トラクターの変わりに)農作業に欠かせないものだったから大事にしたんだよ。炭焼きをするために60kgの木をしょって山を飛び歩いたよ・・・」などと、いろいろな昔の話を聞かせてくれます。自分たちの身の回りで、薪などのエネルギーを調達し、家畜に手伝ってもらいながら、自分の食べるための野菜や米を自分で育ててきた昔の生活。その時代に戻ることは出来ませんが、この地のご先祖様が営んできた謙虚な循環型の生活スタイルからまなべることがたくさんあるのだとおもいます。農村にある資源の活用方法を、地元やNPOだけでなく、私たちの活動を通してこの地に足を運んでくださった皆さんとも一緒に、楽しみながら創造していけたらすばらしいなと思います。またぜひ、遊びに来てください!
2008年7月21日 14:41
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