夏は「水舟」がうれしい!
私たちの住む郡上には、「水舟」という伝統的な水利用システムがあります。とてもエコロジーで環境にやさしいこのシステムを先人たちが考えたと思うと、故郷に誇りを感じずにはいられません。

これは、有穂という地域の水舟です。水屋と呼ばれる小屋の中に2段に分かれた水槽が見えます。それが水舟です。この有穂の水舟は、地域で共同管理されているのでしょう。とても清潔に使われています。

二段に分かれた上流側が飲み水に使われます。そして下流側で食べ物や食器類を洗います。
この写真では見えませんが、水舟の向こう側に水が落ちていて、その水で野菜の泥を落としたり、長靴や農器具の泥を落としたりします。

豊かな山水を何段階にも有効利用しています。
こうした水舟が郡上には各地に残っていて、中には使い終わった水が池に流れ込み、残飯を鯉が食べて、きれいな上水(うわみず)だけが川に戻るように工夫されているところもあります。

節度のある自然との付き合い方が、生活の端々に感じられる郡上の伝統を、これからも大切にしていきたいと思います。