「コーセン」っていう食べ物、知ってます?
郡上には「コーセン」っていう食べ物があります。人によっては「飲み物」だったかもしれません。ぼくが子どもの頃には、よくオヤツとして食べたり飲んだりしました。

郡上名物「コーセン」滋養豊富と書いてあります。
この「コーセン」、他の地方では「はったい粉」とか「麦焦がし」とも呼ばれているそうです。
でも、郡上では「コーセン」。誰が何といっても「コーセン」です。
今回、これを粥川の源流の水を汲んできて作ろうという策略です。
しかもマキで水を沸かします。

薪割りをしたことがない都会の学生スタッフたちにとって
結構難しい体験です。
オヤジやゴリがパカーンと気持ちよく割るのに
スタッフはなかなか割れません。

どうしても腰が引けてしまったり、薪の中心にヨキが
当たらなかったりしてしまいます。

それでも、がんばって何度もトライしているうちに
割れるようになってきます。
薪が割れたら、今度はそれで湯を沸かします。

さぁ、これでコーセンを作る準備ができました。
コーセンの正体は、大麦の粉を炒ったものです。
「きな粉」は大豆の粉を炒ったものだけど、コーセンはそれの大麦版。
ほとんどのスタッフが食べたことがないので
どんな味かワクワクしながら分配を待っています。

このコーセン、ぼくが小学校の頃には
川で遊んで帰ってくると、
砂糖と一緒に冷たい水で溶かして飲みました。
香ばしくて甘いコーセンは、夏の欠かせない飲み物でした。

しかし、このコーセンをごく少量の水で練って食べる人もいます。
もしかしたら、そっちの方が一般的かもしれません。
ちょうど、ココアを本格的に作る時に
少量の水で練りこみながら作るように
コーセンも水を練りこみながら作って、
練り菓子として食べることもできます。
今回は練り菓子パターンを作ることにしました。

みんな、マイカップの中で練ったコーセンを
「おいしい!」と言って食べてくれました。
素朴で地味な味ですが、若いスタッフたちにも大うけで
あっという間に準備したコーセンが無くなってしまいました。
よかった、よかった。