蛍舞い飛ぶ田んぼから



南房総の有機農業農家です。新規就農して17年目。農薬化学肥料不使用で田畑をうない、地べたの上で鳥を飼って暮らしています。田畑でいっしょに育つ仲間たちについて書いてます。


生産圃場の表示

2008年7月20日

白旗は特栽米の橋頭堡

梅雨明けの声も聞かれる頃になると、田んぼのあちこちに旗が立ち始めます。

蛍まい生産圃場に翩翻とひるがえるのは、降参の白旗ではありません。これこそ農薬の空中散布をやめて、地域の稲作の新しい方向性を模索する蛍まい研究会の最前線の印の旗なのです。

三芳地区では30年来の有機農業運動のかいあって、もともと空中散布のない地域も多いです。しかし、村全体に生産者を増やしてきた結果、空中散布実施地域にも生産圃場が存在します。この圃場に「農薬がかかってはいけない印」の白旗を掲げると、両隣の圃場には空中散布をかけることができないのです。こういう圃場を徐々に増やしていくことで、いつの日にか地域から空中散布をなくすことができるのでは?と考えています。

 

本日は地区の空中散布の実施日でした。

私達蛍まい研究会では、農薬不使用栽培米の生産の他、魚毒性の少ない殺虫剤・除草剤使用それぞれ一回のみ、もちろん空中散布はかからない、と言う条件の圃場で栽培する、特別栽培米をブランド化して、再生産可能な米価格を維持しています。

また栽培圃場周囲の生産者への配慮として、空中散布をしないでいただく代わりに、準特栽米として通常より高い価格で買い上げる取り組みも行っています。

 

もうすでに出穂も間近に迫ったこの時期の農薬散布は主にカメムシ被害粒を抑える目的で行われます。が、カメムシ被害粒は近年の色彩選別機の進化によって、ほぼ精米後の選別によって取り除くことができます。

より高品質なお米の生産を目指して始まった農薬の空中散布ですが、国の方では「有機農業推進法」と言うものも制定されたところですから、ここらで再考をお願いしたいところです。

 

蛍まいのお求めは地区内の農産物直売所土のめぐみ館まで。

 

今日の田んぼのお友達

 

ツバメ 農薬の空中散布をすると真っ先にいなくなってしまう代表選手。農薬って、害虫も殺すのですが、天敵は追い払ってしまうのですよね・・・そして生態系のバランスが崩れるので、また害虫が大発生するという悪循環に陥ります・・・農と自然の研究所によるとツバメ一羽が生活するにはご飯4万5千杯分を生産する圃場面積が必要と言うことです。それだけ生態系の上位に位置する生き物だということですね。

 

今日の田のくろの花

田のくろに白い花、山百合。田のくろに人知れず咲く花にも美しいものがありますが、この山百合は格別ですね(切花として流行のカサブランカもこの花を交配させたもの)。花は美しくて大きく、香りも濃厚、栽培して切花で売る農家もあるくらいです。近年、南房総では放された猪が増えて、栽培農家の山百合の球根を掘って食べてしまう被害が急増中です。

3年前、山百合畑で捕獲。♂80kg。


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2008年7月20日 22:30

コメント

しずく [2008年7月22日 1:06
山百合の色が鮮やかで、南国を思わせるほどですね!
鳥飼 うなう [2008年7月23日 21:04
しずくさん 実は南房総は南国なんです(笑)田のくろに咲く花でここまでゴージャスなのは他にはないですね。

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