野宿で出会ったこと
*牛乳の故郷那須*で、自然体験宿泊、(野宿)が行われました。ブルーシートですが、ホームレス体験ではありません。指導は、アースマンシップ代表岡田淳氏いろいろ習ってから各自河原に散っていきました。
高1の生徒が10日間農場で過ごしました。その一日、蛇尾川の河原で、野宿を体験しました。
持ち物は、ブルーシート、ひも、シュラフ、おにぎり、水、マッチ、蚊取り線香、懐中電灯でした。

始めに、アースマンシップ代表、岡田淳氏にシェルターの作る場所について、紐の縛り方などの指導を受け、他の人と五十メートル以上離れる、互いに顔を見ない、声を交わさない、懐中電灯はあまり使わないなどの約束をして、思い思いの場所を求め、河原に散っていきました。

4時ごろから始めたので、長―い、一晩でした。
さてその中で生徒たちは何を感じたのでしょうか。
翌朝、河原で朝食をとり、各人の感想を聞いた後、友達のシェルターを見て回りました。

・今回は楽しかったです。みんなから遠いところにシェルターを作り、川に近いところに作りました。辺りには、石や砂利、流木などがありました。シェルターを作るにあたって一番気をつけたことは、自分が寝やすいように作ることでした。だから、まず、寝床を平らにすることから始め、支えとなる柱をさがし、三角屋根のシェルターを作りました。寝ていたら、外から悲鳴が聞こえ、びっくりしておきました。それは、鳥の声だったのでよかったのですが、怖かったです。何気に夜は眠れました。(Y)

・夜独りぼっちになっていろいろなことを考えることができた。夜、ぽつぽつと雨が降ってきた。不安を感じたが自然の中で雨が降るのはあたりまえ、自分がその中に入っているだけ、自分がいなくなっても何もなかったように自然界はうごいていくのだ。周りの自然にとって自分はどれだけちっぽけで無力なものか思い知らされた。生き物が死ぬと、そこに微生物がやってきていつか自然に帰る。そうやって自然は成り立っているんだなと感じた。そして、自然の中に存在できたことを嬉しく思いすごいことをしているのだなと思った。(Y)

・屋内以外の場所で、しかも自分で寝床を作るのは初めての体験でした。木の枝を2本使い、四つの角は石と紐で固定しました。初めてにしては自分としては良い出来ではないかなと思っていましたが、翌朝みんなのを見ると、他の人のシェルターは、石の段差をうまく使ったようなものや、すごく寝心地の良いもの、弦を使ったもの、自分の考えなかった土地をうまく使ったものがありました。また、以外な人がとても上手に作っているのを見て、新たな一面も見られました。その後、耳を澄ますとまず、始めに聞こえたのは川の音でした。川の石によって生み出されるコポコポとした音がとても印象的でした。川といえば滝で落ちる音とかしか日常は気づかないから、この音は1人の時の産物なのかも知れません。また、雲は灰色だけではないなと思ったり、時間がたつのが遅いなと感じました。紐を切ろうとしたとき、いい石がないかなと探していると、すぐ見つけられ、感覚が研ぎ澄まされているような、野性に返ったような気がしました。また、孤独というものも一層感じました。夜の闇の中で1人で寝ていたときは恐怖すら感じました。(M)

・満足いくものが作れず、何回も作り直した。
・川の流れる音が聞こえたり、虫の声が聞こえたり、何か安らぐものを感じた。
・朝、みんなと対面したとき、たった一晩しか離れていないのにとても嬉しかった。

・みんなが作ったシェルターは個性的でその人の人格が現れていると思った。
・とにかく1人の時間もいいなと思ったと同時に、寂しいなとと思う気持ちも強く感じた。周りに人が1人もいないと孤独感を感じいつも身近にいてくれる友達がとてもありがたいなと思った。
・1人の時間がそれほど苦ではない自分に気がついた。
・1人でいることで本当にいろいろなことを考えた。1人でいるのは嫌いではないが、家ではテレビや携帯とかがあるので、こんなに静かな場所は初めてだった。ぼーっとしているだけで何かを考えられた気がした。
・夜は虫の合奏が止まらなかった。泣き声と蚊の音、そして川の流れる音、静かな夜にはとても大きく聞こえた。しかし、その中で遠くから車の音が聞こえ、人間は大きな者を作ってしまったと思った。
・1人の時間を過ごし、僕らは人と接して生きているんだなと感じた。今まで人とどう接してきたか思い出し、後悔することもあった。そう感じたことを大切にしていきたい。

マッチが湿り、蚊に悩まされたり、なかなかシェルターが出来なかったり、初めての暗い一人ぼっちの夜、それぞれがいろいろ感じ思いをした。一夜でした。