第4期グリーンツーリズム実践大学7月講座−降幡廣信氏講演「日本人とその住まい」A
韓国と日本とが近くだから申し上げると、韓国の特徴は韓国は全体的に寒いです。それは大陸とつながっていて比較的寒い風が吹いてくるためです。そのために韓国ではオンドルの部屋を作りました。それは台所で使う煙を、かまどから近い部屋の床下に煙を通し、煙突で外に出す仕組みです。床の煙道は小さな煙道を積み重ねて、その上に平たい石を重ね、煙をのがさないように土を塗り、その上には座れないから油紙のような紙を張りました。冬はそこで寝るために、一部屋はオンドルの部屋があります。
それに引き換え日本の家は韓国と同じように板張りでした。しかしある時期から板張りは寒い、痛い、ということから、自分が座る所だけ布を折って座るようになりました。それが畳に発展し、部屋中に張るようになりました。最近は絨毯が張られたりするので、畳のいい点が見落とされるようになりました。その使い心地、上品さから言えば、畳は質の高いもの、日本に見合ったものです。まず畳表の藺草は、畳にするまでに色んな経過を経て畳に織りあげます。それに一畳という大きさは人間の体に合った大きさです。それを6枚張ると6畳、8枚張ると8畳という風にしています。
外国にはそういう基準がないから部屋の大きさは分かりません。同時に畳は縦の長さの半分が横の長さ、縦横が1対2の矩形になっています。それを正確に何枚か敷き詰める形になっています。しかもその縁に木綿、麻で縁をつけています。それで畳に格を加え、上品さを出しています。しかもそれに模様がついています。一枚の畳をとってみても自然をうまく、上品に仕上げていますし、そして日本の気候に合わせているものは他にはありません。この暑い時期、汗ばんだ手で畳に手をついても不潔な感じはしません。それは畳に吸湿性があるからです。そして保温性もあります。ということからして、日本の冬寒くて夏暑い気候に合っています。
さて、そこで、ここに日本の地図があります(資料5枚目)が、これによると東京は北緯35度です。ところが西洋は北緯50度で、大変北の方に偏っています。ヨーロッパでも南の方にあるローマが北緯41度です。これは青森と同じです。東京はアフリカ大陸の北部に位置しており、日本は全体的に南に位置しています。夏は高温多湿です。緯度が低いので当然夏が暑いです。そして高温多湿となっていますが、夏は湿気が多いです。これはどういうことかというと、日本は夏になると南から風が吹いてくるためです。暖かい風と共に南から風が吹いてきます。このために湿気が高くなります。春一番というのがあります。これは今まで北から風が吹いていたのが、夏の南からの風に変わるという現象です。日本は南からの暖かい風で湿気と暑さがあります。冬は北の日本海からの風で雪がもたらされます。日本というのはそういう国です。