試乗記・13〜ダイハツ タント〜
広い室内と助手席側Bピラーを廃されたボディ設計がこのクルマの売り。
本日の2本目の記事は、ダイハツタントの試乗記をお届けしよう。

ダイハツ タント・カスタム(写真はLグレード)
★ 試乗グレード タント・カスタムRSターボ 4WD
ダイハツタントは、2007年12月に2代目へシフトされ、助手席にスライドドアを持つボデイ、そして助手席側のセンターピラーを廃された「ミラクルオープンドア」を採用されたのがこのクルマのセールスポイントです。
試乗車に搭載されているエンジンは、「KF−DET」という直列3気筒で、このエンジンにインタークーラー式ターボが採用され、トランスミッションはCVTが搭載されています。
★ 低速トルクが太く、扱いやすいエンジン
タントに乗ってみると、まず関心したことは、低速トルクが太く、街中のシーンでとても扱いやすいエンジンに仕上がっている事です。以前のダイハツ製ターボエンジンは、後からターボの過給が効くエンジンチューニングが施されていましたが、今のダイハツ製ターボエンジンは、その影を潜めていた事が好感を持てました。
試乗したルートは上り坂でしたが、1トンを超えるボディの重さを全く感じさせなかったのが好印象でした。
また、エンジン騒音も巧く抑えられ、クラスは違いますが1L・3気筒エンジンを搭載する「パッソ(及びブーン)」より遮音性が抑えられていると感じました。
トランスミッションは、ソニカから採用されている「CVT」が搭載され、シフトショックを感じられず、ドライバビリティの高さは、このトランスミッションが大きく貢献していると思いました。
★ フラット感に欠ける乗り心地
このクルマに乗って、ちょっと残念だったのが、フラット感に欠ける乗り心地です。
整備がきちんと整った路面では、フラットな乗り心地を提供してくれますが、目地段差等の路面では、サスペンション付近からの振動がキャビンに伝え、足回りの剛性感がやや不足していると感じました。これにより、フラット感の高い乗り心地を提供してくれない要因だと思いました。
ハンドリングは、ボディの重心が高い割には、安定していて、扱いやすいチューニングが施されていると思います。ただ、ステアリング付近からの振動が拾いがちで、ステアリングコラムの剛性をもっと高めると、また違ったステアフィールが楽しめるのではないかと感じました。
★ 室内の広さが印象的
総括すると、タントの伝統である「室内の広さ」がきちんと受け継がれ、開放感の高いキャビンをより進化させたのが、このクルマの最大の美点です。
また、助手席側のみスライドドアを採用する事により、後席の乗降性が非常に高くこの点が2代目タントのセールスポイントになっていると思います。それ以外は、前ヒンジというコンベンショナルなドアを採用していて、ほぼ直角に開くドアがダイハツ製軽自動車の良さだといえます。
このクルマに対する要望としては、運転席側にスライドドアを採用して欲しい事やルームミラーのアーム機構をダブルピボッド式にして欲しい事が個人的な要望です。
タントは、アイポイントの高さと前方及びAピラーの角度が適切で、前方視界の高さが街中のシーンの走行で、一番輝きを増すクルマであるというのが結論で、タントのパッケージングの良さが、更に進化した事が最も印象に残っています。
【参考】
★ ダイハツ工業・ホームページ「タント」
URL=http://www.daihatsu.co.jp/showroom/lineup/tanto/index.htm
★ ダイハツ工業・ホームページ「タント・カスタム」
URL=http://www.daihatsu.co.jp/showroom/lineup/tanto_custom/index.htm