スバルのボクサーディーゼルエンジン
世界初の乗用車用ボクサーディーゼルエンジンが3月のジュネーブショーで発表される。
本日の2本目の記事は、スバルが開発した「ボクサーディーゼルエンジン」について、ご紹介していきたいと思います。
★ ボクサーエンジンとは…
ボクサーエンジンとは、水平対向エンジンの事で、クランクシャフトを中央にオフセットし、ピストンは左右対称且つ水平にレイアウトされたエンジンです。
ボクサーエンジンのメリットは…
・ ピストンが左右運動するため、エンジンの振動が少ない事
・ エンジンフードの高さと重心がそれぞれ低くする事が出来る など
ボクサーエンジンのデメリットは…
シリンダーのストロークを伸ばすと、エンジン横方向の幅が広くなるため、ロングストロークのエンジンの設計が難しいことなどです。
現在、水平対向エンジンが搭載されている日本のクルマは、スバルレガシィ、スバルフォレスター、スバルインプレッサの3車種、海外ではポルシェボクスター、911、ケイマンの3車種にそれぞれ搭載されています。過去にはトヨタ パブリカ(UP10及び20系、2代目UP30系)、トヨタ スポーツ800、トヨタ ミニエースやアルファロメオ・アルファスッドなどのクルマにも採用されました。
2輪やバスでも水平対向エンジンが搭載された例があるとの事です。
★ ディーゼルエンジンとは…
ディーゼルエンジンは、ルドルフ・ディーゼルという人物が発明し、発明された年は今から110年以上前の1892年と言われています。
このエンジンは、ガソリンエンジンとは違い、スパークプラグを使っていないのが特徴です。ディーゼルエンジンの燃焼方法は、700℃程の温度になった燃焼室の空気中に100〜800気圧と言う高い噴射圧によって燃料を噴射し、動力として得られます。
ディーゼルエンジンのメリットは…
・ CO、CO2の排出量が少ない事
・ ガソリンエンジンと比べ、エンジン回転数が低く、エンジン各部品の磨耗が少なく、エンジンの耐久性に優れている
・ ガソリンエンジンと比べ、圧縮圧力が高いため、エンジンが頑丈に作られている
・ ガソリンエンジンと比べ、燃焼効率が高い
・ ターボチャージャーとの相性がよい
・ 軽油を使用するため、燃料費が安い
・ エンジンの回転数が低いため、トルク変化が少なく、運転しやすい
・ 軽油の引火点が高く、火災の恐れが少ない など
ディーゼルエンジンのデメリットは…
・ エンジンが頑丈に作られているため、エンジン重量がガソリンエンジンと比べ、重たくなる
・ 同排気量のガソリンエンジンと比べ、最大出力が低くなる
・ エンジン振動、騒音が大きい
・ エンジンに高い耐久性を要求されるため、コストが高くなる など
ディーゼルの排ガスの有害成分の1つであるPM(微粒子状物質)は、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)によって除去できます。
DPFはマフラー部分に取り付けられています。
NOx、HCは酸化触媒によって、NOx、HCを除去し、最新のディーゼルエンジンではDPFと酸化触媒の組み合わせが一般化されています。
現在のディーゼル車のラインナップは、輸入車を一例としてご紹介すると、正規輸入のメルセデス・ベンツE320CDI・アバンギャルド、並行輸入のランチア・イプシロン1.3JTDが日本国内で販売されているディーゼル乗用車です。
国産車では、トヨタ・ハイエース(レジアスエース)、ニッサン・キャラバン(キャラバンOEMのいすゞ・コモ)、マツダ・ボンゴ(ボンゴのOEMのニッサン・バネット、三菱・デリカバン)などの商用車がディーゼルエンジンを搭載されていますが、日本の乗用車では、この記事を書いている段階では用意されていません。
今年の秋にエクストレイルにディーゼルエンジン仕様車が追加されるとの事です。
★ ボクサーディーゼルエンジンについて
ボクサーディーゼルエンジンはスバルで開発されたエンジンで、このエンジンはボクサーエンジンとしては世界初のディーゼルエンジンとなります。
ボクサーディーゼルエンジンは、ボクサーエンジンのメリットである「ピストンが左右運動するため、エンジンの振動が少ない事」がディーゼル特有の振動、騒音を低減してくれると推測されます。
詳細なスペックは明らかにされていませんが、スバルで開発されたボクサーディーゼルエンジンは排気量が2Lで、過給装置にはターボチャージャーが採用されているようです。
目下、気になる点としては、スバルの水平対向エンジンは、アルミ製シリンダーブロックを採用されているので、ディーゼルエンジンに要求される「頑丈な造り」がどれだけのレベルに仕上がっているのかが注目したいです。
このディーゼルエンジンは、2008年に欧州地区にて販売されるとの事で、ディーゼルエンジンが普及している欧州地区でどのような評価を下すのかが、気になる部分です。
ディーゼルエンジンは、各メーカーにて開発が進んでいるので、日本の市場でもディーゼルエンジン乗用車が復活しそうな気配を感じます。
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★ Gazooニュース・【スバル ボクサーディーゼル】欧州市場待望のパワーユニット(レスポンスの記事より)
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