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オニオンスープワンタン

2008年3月2日

スバル 360(K−111型)

通称「てんとう虫」として愛されている軽自動車である。

 

本日の2本目の記事は、「スバル360」についてご紹介したいと思います。

 

 

スバル 360 フロントビュー(写真は中期モデル)

 

スバル360は、1955年(昭和30年)に通産省(当時)から提示された「国民車構想」に基づいて開発されたクルマでした。

デビューは1958年(昭和33年)3月3日で、販売価格は42万5000円というタグが付けられました。当時の大卒の初任給が13000円前後だった時代を考慮すると、このクルマは高値の花という存在だったようです。

エンジンは、EK31型直列2気筒2ストロークが搭載され、排気量は356t、最大出力は16ps、最大トルクは3.0mkg・mを発生しました。

給油方法は、オイルとガソリンを混合させる方式を初期型で採用されていましたが、後年にオイルとガソリンを分離して給油できる「スバルマチック」となりました。

このクルマは旧中島飛行機(現在の富士重工の前身)時代から培ってきた航空学のノウハウが活かされ、FRPやアルミ合金、フルモノコックボディなどが導入され、軽量なクルマに仕上がっていたのが大きな特徴で、車重は385Kgというスペックが実現しました。

トランスミッションは3速MTで、シフトレンジは横H型で、これは初期モデルに搭載されていましたが、後にコンベンショナルな縦H型に改められます。また、後年に副変速付きマニュアルトランスミッションやオートクラッチ付き(2ペダル方式?)が設定されました。

サスペンションはフロント・トレーニングアーム式、リアはスイングアクスル式で、前後とも独立懸架のサスペンションで、スプリングはトーションバーというコイルスプリングの代わりにねじれ棒によってコイルスプリングの役割を担う方式が採用されたそうです。スバル360の乗り心地はソフトといわれていたらしく、愛好家の間では「スバルクッション」として親しまれていたそうです。

ボディのラインナップは、デビュー当初のみ2ドアセダンの設定でした。1959年(昭和34年)にコンバーチブルと商用モデルのコマーシャルが追加されましたが、後者は1963年(昭和38年)にカスタムとして生まれ変わりました。また、1960年(昭和35年)に排気量がアップされた450というモデルも追加され、このモデルのデビュー当初はフロント周りのデザインが360とは違いましたが、1961〜1962年(昭和36〜37年)頃にフロントマスクのデザインが450モデルと共通されたようです。

 

モデル末期になると、スーパーDX、ヤングSとヤングSSが追加され、1970年に生産が終了しました。

このクルマが誕生してから今年で50年を迎えますが、パッケージング、エクステリアデザインなど、今日の目で見ても全く色褪せていない感じがします。

このクルマが世に送られ、独立懸架式サスペンションなど、現在のスバル車の礎を築いてくれたクルマだと思います。

スバル360は個人的にも好きなクルマの1台です。

 

【参考】

★Gazoo.com 名車館「1958年 スバル 360」

URL=http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=7077


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2008年3月2日 19:20

コメント

さんじ18 [2008年3月2日 19:40
当時の通産省の車の諸式試験の時に一緒に乗ってテスト走行するのが通常でしたが、役人が乗るのを嫌がって60キロの重りを替わりに載せて後ろの車で付いて行ったとの逸話が残っている車です。
LUXEL [2008年3月2日 20:17
★さんじ18さんへ
こんばんは。
早々のコメントを頂き、ありがとうございます。
>当時の通産省の車の諸式試験の時に一緒に乗ってテスト走行するのが通常でしたが…
はい。
この内容はプロジェクトXで取り上げられていましたね。
私も興味深々で見ていました。
当時は型式を新規で登録する場合、通産省の役人が後に乗ってテストするのが一般的だったらしく、このクルマをテストする時は通産省の役人がテストの断って、スバル360の開発スタッフによってテストされていたようですね。

SpringBell [2008年3月2日 22:35
LUXELさん、
車にとても詳しいですね。私のほうが走るさえ出来れば、なんの車でもいいと想いましたが、てんとう虫を見たら、欲しくなりました。とても可愛いです。ご紹介して有難うございました。

ファシスト [2008年3月2日 23:29
こんばんは。
ついでに33万円だったら良かったのにぃ。
愛好家の間で親しまれた「スバルクッシン」を体験してみたくなってきました(笑)
>現在のスバル車の礎を築いてくれたクルマ
そう感じてきますね。
この車好きになりました。

triplesix6 [2008年3月3日 19:44
こんばんわ。綺麗に手入れされており、現在も走っていることが凄いです。スタートするときに、クラッチを上手くあわせないとサスが柔らかいのでしゃくった感じになりやすいです。そのような光景を思い出しました。
LUXEL [2008年3月3日 20:08
★SpringBellさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>車にとても詳しいですね。
ありがとうございます。
以前、クルマに関する仕事に携わったり、クルマ専門の短大を卒業しました。
>てんとう虫を見たら、欲しくなりました。
私も欲しいクルマですね。
このクルマがもし手に入ったら、ゆったりとした速度でドライブを楽しんでみたいという夢があります。

LUXEL [2008年3月3日 20:12
★ファシストさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>ついでに33万円だったら良かったのにぃ。
価格が33万円だったら良かったですね。
この価格が実現すれば、このクルマの存在が更に増していたでしょうね。
>愛好家の間で親しまれた「スバルクッシン」を体験してみたくなってきました(笑)
クッションという名前に相応しく、凄くふわふわとした乗り心地らしいですね。
私もどのような足回りなのか、大変きぃ小海があります(笑)

LUXEL [2008年3月3日 20:17
★triplesix6さんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>綺麗に手入れされており、現在も走っていることが凄いです。
今日でも程度の良いスバル360がありますね。
この写真は去年の夏に撮影したものですが、この時では数台のスバル360が展示されていました。
>クラッチを上手くあわせないとサスが柔らかいのでしゃくった感じになりやすいです。
クラッチ操作をするときにちょっとしたコツが要るみたいですね。
triplesix6さんのお話を伺うと、スバル360特有のふんわりとした足回りによる影響なんでしょうね。

hotosa [2008年3月5日 23:09
こんばんは〜遅レス失礼<(_ _)>
この車の設計思想は今の自動車会社も見習ってほしいです。サスペンション形式やエンジンレイアウト等効率的に出来ています。
以前住んでいた横浜で近所の方が乗っていましたが、2ストエンジンで軽やかな音を響かせて走る姿も愛嬌があって良かったです(^^)

LUXEL [2008年3月6日 20:39
★hotosaさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
コメントお待ちしておりました。
>この車の設計思想は今の自動車会社も見習ってほしいです。
私も全く同感で、現在のクルマは不必要以上に車体の重量が重くなっていますね。
重量増加の一因は、衝突安全性能を向上させるなどがいえます。
現在のクルマで例えるとしたら3代目デミオのように、軽くて丈夫な鋼鈑を使うなど、クルマもスリム化が必要ですね。
>ストエンジンで軽やかな音を響かせて走る姿も愛嬌があって良かったです(^^)
スバルの走っている姿がとても愛嬌がありますね。エンジンの音も軽やかで、マフラーから出てくる白い排気ガスが2ストエンジンらしい感じがしますね。

EP82-SW20 [2008年3月9日 21:43
こんばんは。
この車は「プロジェクトX」で開発秘話が紹介されていましたね。
当時の外国製の大型乗用車が箱根でオーバーヒートしているところを尻目に、空冷エンジンのこの車がノンストップで箱根を登りきってしまった、という事実には感動しましたねw

LUXEL [2008年3月10日 20:07
★EP82-SW20さんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>この車は「プロジェクトX」で開発秘話が紹介されていましたね。
はい。
「プロジェクトX」でこのクルマが取り上げられたとき、私は大真面目な表情で拝見していましたw
当時のクルマは、山岳路に登ると、オーバーヒートが日常茶飯事だったらしく、ちっぽけな空冷エンジンが搭載されたスバルが険しい山道を力強く登っていくシーンが印象に残っていますね。

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