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2008年10月4日

初代パブリカから学ぶトヨタ・コンパクトカーの歴史

トヨタ製コンパクトカーの歴史は、初代パブリカから始まりました。

 

今回は、「パブリカから学ぶトヨタ製コンパクトカーの歴史」と題して、

初代パブリカの設計思想について、お話をしたいと思います。

 

なお、この記事にはコメントが出来ませんので、ご了承下さい。

 

初代パブリカは、スバル360やスズライト、三菱500と同様、

通産省(当時)から通達された「国民車構想」に

基づいた開発されたクルマでした。

 

パブリカは元々FF駆動方式で開発されたクルマで、

このクルマの開発を始めたのは、

初代クラウンが発表された年である1955年からだったそうです。

FF駆動に欠かせない部品の1つである「ユニバーサルジョイント」の

工作精度が当時の技術では未熟だったと言われ、

クルマの信頼性、耐久性などを考慮し、

当時としては常識的なFR方式に変更されたと言われています。

 

パブリカの室内は、エンジンからリアデフの間を繋げる部品

「プロペラシャフト」の凸部を室内空間に

出てこないようにするなどの設計の工夫を凝らしているようです。

 

初代パブリカの室内設計コンセプトを考えてみると、

個人的な見解ですが、トヨタiQにも

このような哲学がきちんと受け継がれている感じがします。

パブリカは、エンジンも新設計され、

U型という空冷水平対向2気筒エンジンを搭載し、

10万kmノーボーリングという、メンテナンスフリーエンジンを

実現したと言われています。

燃費は、初代パブリカのカタログデータによると24km/Lで、

このエンジンは低燃費を実現したエンジンだと伺えるでしょう。

 

この数値は、10・15モードやJC08モードといった

燃費測定モードに違いがあるものの、

iQもパブリカのカタログデータに記載されている燃費を

マーク出来るのではないなと予想されています。

 

パブリカが目指したのは、

個人的な見解ですが、「低価格で品質の高いクルマ」で、

装備はラジオやヒーターをオプションにし、

38.9万円という当時の軽自動車とほぼ同じレベルの

プライスタグが付けられました。

(参考:スバル360デラックス=39万円)

 

当時の軽自動車はパブリカの事を意識し、

装備やエクステリアの見た目を豪華にした「デラックス」モデルを追加し、

パブリカにはそのようなグレードがなく、

ユーザーは豪華なクルマを求め、

パブリカというクルマに魅力を感じなかったと。。。

このクルマが発売されてから2年後に、

パブリカも軽自動車に追従し、デラックス化を進めました。

 

パブリカで培った販売のノウハウは、

初代カローラなどに活かされ、

このクルマに採り入れられた装備は、

リクライニングシート、ラジオ、ヒーターなど。。。

ユーザーが希望している装備を最初から装着し、

初代カローラは、大ヒット車として、羽ばたきました。

 

パブリカのDNAは、現在のヴィッツや近日発表されるiQなどと言った

トヨタのスモールカーラインナップクルマに

このクルマのノウハウが活かされていると言えるでしょう。

 

「シンプル・イズ・コンパクト」

個人的に、初代パブリカを現在のニュアンスで例えるとしたら、

これが一番似合うだろうと。。。

 

 

初代パブリカ(写真はマイナー後のUP20型の最後期モデル)

 

【初代パブリカ 解説】

初代パブリカは、1960年に開催された「全日本自動車ショー(現:東京モーターショー)」で参考出品され、「トヨタ大衆車」として出展されたようです。

パブリカという車名は、一般公募され、パブリカの語源は、「パブリック」と「カー」を結びつけた造語です。

取扱いチャンネルは、現在のカローラ店の前身である「パブリカ店」とトヨタ製大型車を取り扱っていたチャンネル「ディーゼル店(現在はなし)」でした。

 

このクルマが発売されたのは、1961年6月で、月販目標台数は3000台と設定されました。

エンジンはトヨタでは初めての空冷式エンジンU型が搭載されました。このエンジンの排気量は700cc、700ccという排気量の設定は、初代パブリカの開発責任者だった、故・長谷川龍雄氏の考えで、「将来、日本にハイウェイ時代がやってくる」という、長谷川氏の先見の目によって決められたと言われています。

発売されたときの販売台数は、まずまずの滑り出しでしたが、後にこのクルマのライバルであったスバル360やマツダR360などの軽自動車がメッキ部品を多様化したグレードである「デラックス」と登場させ、パブリカは、メッキ部品を使わなかったことやラジオやヒーターの装備が備わっていない事などがこのクルマの販売台数が伸びなかった原因となり、トヨグライドというATモデルを追加されても、販売台数が一向に伸びなかったと言われていました。1963年にトヨタ自販(1982年にトヨタ自工と合併)の一部直営ディーラーで、ヒーターとラジオを最初から付け、4万円のエクストラタグが付けられた「特別仕様車」を販売したら、爆発的に売れ、この事をきっかけに同年にメッキバンパーやホイールキャップなどが装着されたデラックスを追加し、パブリカの販売台数が上向きになり、このクルマのラインナップにバンやコンバーチブル、そしてピックアップが追加され、このクルマの販売台数が軌道に乗り、販売台数の伸び率は、70%に及んだそうです。

1964年にインスルメントルパネルのデザイン変更を経て、1966年にマイナーチェンジを実施されました。

マイナーチェンジの内容は、フロント及びリアデザインの変更が主な点で、同年に脱着式ルーフ仕様の「デタッチャッブルトップ」を、後にスペシャルのグレードがそれぞれ追加され、1969年に2代目へ移行されました。

 

【初代パブリカ・スペック】

☆寸法

全長:3570mm 全幅1415mm 全高1380mm ホイールベース2130mm

☆エンジン

形式 U型・水平対向空冷2気筒 総排気量697cc

最大出力28ps/4300rpm 最大トルク5.4m・kg/2800rpm

☆トランスミッション

4速コラム(1速ノンシンクロ、2〜4速シンクロメッシュ)

☆サスペンション

フロント:ダブルウイッシュボーン式/トーションバー

リア:リジット式/リーフスプリング

 

【参考】

☆Gazoo.com 名車館「1961年 トヨタ パブリカ」

URL=https://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=765

【You Tube】

☆初代パブリカのCM(トヨグライド仕様)

URL=http://jp.youtube.com/watch?v=6onEU9oDo2M


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2008年10月4日 18:00

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