賢治の学校 綾

綾には日本一の照葉樹の森などの雄大な自然が残されています。この環境の中で自然農を中心に学ぶ学校作りをingで行っています。人間に備わっている喜びを大事にした学びの場作りを行っています。いい汗でいい笑顔に!!


梅漬けつくってま〜す!ついでにあれも・・・

2008年7月17日

狩人ポン

ある日のお昼時、実習生の悲鳴?に似た声がしたので、なんぞなんぞとおもい近寄ってみると、そこには狩人と獲物となった生き物の姿がありました。

 

 

 

 

まだまだ興奮さめやらぬ、眼光鋭き狩人ポンのそばには 

たましいの飛び出したばかりの生き物の器がだらりと横たわっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きなねずみです。

 

ポンはどやどやと集まってきた人間たちをまえにすると、だら〜んと寝そべり甘えた様子をうかがわせました。

 

「ぼくがとったんだよ、すごいでしょっ!」

 

褒めて褒めてよっておねだりしているように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ただ、普段と違うのはそのまなざしの真剣さ、野生性です。

 

からだは飼い主に甘えるそぶりを見せても、まなざしから溢れてくるポンの野生は、少しもおちゃらけたり笑っていません。

 

食物を与えられ生かされている従属者としてのふるまいを越えて、みずからの本来のちからにめざめたひとりの自立者・生者がおもてに現れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うごかなくなった獲物を、物足りなさそうに、されどいとおしむように、手の内でやさしく転がしながら弄びはじめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とおもうと、いきなりちからをこめて、とおくにぱーんとはたき出しました。

 

それを、まるで生きているかのように捉え、逃げられたかのように認識して、すばやく立ち上がっておいかけるポン。

 

一人舞台による演技がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんどもなんども追いついてははたき、すばやく反応して噛みついてはまた転がすという<野生の遊戯>(矛盾した表現かもしれませんが、あえて。)をしばらく繰り返した後、こんどは両の手でしっかり捕まえ空にうう〜んと放り上げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしたらまだいきているんじゃないかって・・・

 

 

ねえねえ、もううごかないの、うごいてくれないの・・・

 

 

こうしているうちに少しずつ、<いのちの留守>とおのれの<秘めた能力>に気づいていくのでしょうか?

 

 

・・・松本大洋という漫画家の描いたマンガ「ZERO」にでてくる、あまりに強すぎて不幸な主人公のボクサーが求めてやまない「決して壊れないおもちゃ」のことがふと脳裏に浮びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そばからけっしてはなれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諸手をあげて降参している、もはやそこにいない相手を前に、入念で冷徹な観察は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かわいいだけではつまらない

 

つよいだけではちかづけない

 

ただしいだけなどありえないし

 

まちがいだらけでとうぜんです

 

 

かんじょうをひとにおしつけることはできません

 

ポンはほんとうをしっているようにみえます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくはいぜんよりずっと、かれのことがすきになりました。

 

 

 

 

 

 

賢治の学校・実習生  緑

 

 

 

 


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2008年7月17日 6:15

コメント

尼崎のじじい [2008年7月17日 22:25
猫は、いくら人に飼われてても
野生性はどっかに持ってんだな。
人間にも野生性ってあるんかね?
ところで、
稲の調子はどうだい?

賢治の学校 綾 [2008年7月19日 13:57
尼崎のじじいさま

にんげんにもありますよ。
脳で言えば、ぼくらホモサピエンスが進化させたといわれる大脳新皮質の内側、大脳髄質の部位はたしか「爬虫類脳」ともよばれていて、人間出現以前の
古い記憶を携えています。おもに、あらゆる欲望や
戦闘性はそこから呼び起こされ、本能や野生という
ニュアンスに近いかたちで僕たちを突き動かしていると思います。

・・・稲は分けつをはじめましたよ。
雨不足がネックですが、機械植えと比べ、苗床で生長させてから一本一本植えつけていく自然農の稲はとても逞しいことが分かりました。

近く写真をお見せしたいです。




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