稲 ダイジェストォー! 第六手
7/21の稲の様子です。

7/21(月)
朝、田んぼに行ってみると自然農の指導をして下さっています北城さんにお会いしました。
日日勢いを増してくる草草の生育をおさえるため、一列おきの除草をしているところでした。
一気に全部の草を刈ってしまわないのは、田んぼで生活を営んでいる水生生物や小動物、そこから派生するあらゆる生命圏のつながりを、少しでも絶ってしまわないようにするためです。
今年はあめもふらず、水不足も深刻になりつつあるので田んぼの表土の乾燥化に対応するためにも、草はできるだけ残したほうがいいのかもしれないね、とのことでした。

自然農のこと、人為的だと騒がれている環境問題のこと、農的生活のこと、これまでの実体験などをぽつぽつとお話したりしました。
ここにいて佇んでいると、時間の感覚がやわらかく蕩けてしまうのを覚えます。

・・・水辺には、ちからがあります。
多くのいきものたちが生を営むために、水のまわりに集まってきます。
田んぼに水を入れた当初から、待ってましたというようにタニシやカエル、もしかしたらクモやヤモリやアメンボやカマキリの卵まで、水中に漂っていたり稲の陸上部に張り付いていたりするのをみかけてきました。
誕生を用意するちから
活生を存続させるちから
植物の生態も、水を入れる前と後ではがらりと変化していきます(もちろん、どちらの環境でも旺盛に生き残るタイプもいらっしゃいますが)。
水があり、微生物が棲み、植物や動物がいるのです。
この島で、2500年くらい続けられているにんげんとみずといきものの共栄作業(もちろんほかにも大切なエレメントがいくつも交わりあっての、この三者です)。
もし水が枯れてしまうのなら、この生命圏もおのずと変化せざるをえないでしょうね。

・・・あなたが安心しきって羊水に包まれていられたあの頃、あなたのご両親はおこめを食べてあなたに多大な養分を届けられていましたでしょうか?
もしそうであるなら、あなたがかぷかぷ浸っていた羊水には、この田んぼのように
無限の死の積み重ねのうえに次なる生命が宿るための土壌があり、そこではあらゆるいのちの可能性が騒ぎたち、水面にはながれる雲がうつり、それによって風のそんざいを意識し、ひかりのぬくもりをおぼえ、そして辺りには健康な稲がすくすく伸びていたのかもしれませんね・・・

あなたのめに映るすべての光景は、あなた自身が想い描いた(望んだ)心象風景なのかもしれない。

もし、ほんとうにこの世界をより良きものにしたいと願うのであれば、まずはじぶんじしんがありたい世界を具体的にイメージすることです。

イメージはかならず具現化にむかうと感じています。
なにも、あなたやぼくひとりのイメージで、世界が一色に染まるというのではありません。
あらゆる生命体がえがくイメージが、それぞれの要素を絡ませあいながら、混ざり合い、あらたな色味をつくりあげながら、世界は構成されているように思えるのです。
どんなイメージにだって、無駄なものはない。
どんなイメージにだって、影響力があるはずです。
・・・どうしたいのかは、まったく地球の生命体おのおのしだいということではないでしょうか?
そんななかで、ぼくらにんげんはどうありたいのか、ということだと思うんです。

賢治の学校・実習生 緑