賢治の学校 綾

綾には日本一の照葉樹の森などの雄大な自然が残されています。この環境の中で自然農を中心に学ぶ学校作りをingで行っています。人間に備わっている喜びを大事にした学びの場作りを行っています。いい汗でいい笑顔に!!


稲 ダイジェストォー! 第五手

2008年7月30日

うみがめに会いに行きました・・・前の半分

観光名所としても有名な宮崎の青島海岸にて、この時期産卵にあがってくるうみがめさんの観察会に賢治のメンバーで参加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の9時すぎ、海岸に集合したぼくたちは今回ナビゲートしてくれる林さんの簡単な説明を聞いた後、さっそく人気のない夜の海岸線に向かいました。

 

ざざ〜ん  ざざ〜ん   ざざ〜ん    ざざ〜ん     ざざ〜ん

 

 

・・・周囲の大型宿泊施設の明かりや星空以外、あしもとを照らすものがないなか、なるべくしずかにざくりざくりと歩いていきます。

懐中電灯も持参しているのですが、常時つけたままでいるとうみがめさんが警戒して上陸を拒む場合があるそうなので、林さんがポイントだけ照らす以外は闇のほの明るさに包まれての観察でした。

 

 

20分くらい黙って歩いたでしょうか、林さんがうみがめの這ってあるいた跡を発見!砂の持ち上げられた向きを参考にして進んだ方へと辿っていきますと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内陸の少し盛り上がった砂地のあいまから、おおきなドーム上の物体がかすかに上下にふるえながら「ごそりっ・・・ごそりっ・・・」と音を発していました。

 

とおくのあかりがわずかに上部の硬質な曲面を映しだす以外、3メートルほど離れて待機しているこちらからは、なにもうかがうことができません。

 

林さんが電灯を照らしてくれて、はじめてその全貌がわかりました。

 

 

・・・生きものです。

 

 

たしかに、うみがめ です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく様子を伺い、うみがめさんが心配して産卵を中止しないことが確認できたので近くによってみました。

 

ごつごつした恐竜のような逞しいうしろあしで、休まず砂をかき出していました。

 

いったいなにをしているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お顔を拝見いたしました。

 

どこをみているのか、みていないのか、わからないその表情からはただ、抜き差しならぬ状況に今、じぶんがいること。もはや、何が起ころうともやり遂げんとする強い覚悟、真摯な意志がみなぎってくるように感じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

林さんが後部を丁寧に掘り出してみると、そこには産まれたての艶やかなピンポン玉がいくつも転がっていましたっ!

 

そして、こうしている間にも一定のリズムで止むことなく産み落とされ続けているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそるおそるさわらせていただきました。

 

・・・うまれたての赤ん坊のあたまのように、すこしだけつよく触れるとふにゃりと潰れそうになるのです。

 

 

うつくしい奇跡としかいいようがない・・・

 

なんでこういうものが、こういうばしょに、あるんでしょう。

 

 

・・・きっと奇跡なんてありふれたものなんだ

 

どこにだって、どこからだって溢れ出してくるものなんだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うみがめさんは、一回の産卵で80〜150個の卵を産むそうです。

 

平均すると、それを一頭が2〜3週間おきに2〜3回ずつ繰り返すんですね。

 

つまり元気なうみがめさんは、ひと夏に450個くらいの卵を大地に贈ることになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・きらきらなみだをながしていました。

 

ずっと水中にいたのに、陸上にあがりしばらくこの状態で耐えなければならないので、眼球が乾燥してこうなるのだそうです。

 

 

でもぼくにはなみだにしかみえてこないのでした。

 

 

勝手な解釈にすぎないけれど、あの定まらぬ視線、きつく結んだ口元、意志のつよさが具現化したかのようなその皮膚感、そしてなみだ・・・。

 

 

誕生は、うれしい。

 

けれどかなしみも湛えているんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孵化した子ガメが、太平洋を黒潮に乗ってながれる藻などにつかまったまま餌を食べながら、北アメリカ西海岸へたどりつき、そこで無事におおきく成長できるのは、5000〜10000匹に一頭の割合くらいなのではないか、と言われているそうです。

 

それは10頭の旺盛なうみがめさんが、ひと夏にそれぞれ3回ずつ産卵をすることができたとしても、1頭も大人になれない可能性だって充分にあるということです。

 

 

 

 

・・・産卵を終えたのでしょうか?

  そのうちにまえあしをばたつかせて、また違うなにかをはじめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら卵を産むために掘った穴を埋め戻し、周囲も平らにならして卵を特定されないようカモフラージュをしているようです。

 

しかしすぐ周囲には、海岸砂丘に特有の植物であるハマゴウが密生していたため、なかなか思い通りに砂を被せられないらしく、不器用にまえあしを植物の根元にからみとられながら、悪戦苦闘していました。

 

 

ハマゴウは、クマツヅラ科の先駆性(空いているスペースがあれば、真っ先に生長をはじめるタイプ)の木本植物(つまり樹木)です。

また、学名の<Vitex>は「結ぶ」という意味のラテン語??である<Vieo>からきており、この植物の枝からカゴを編んだことが由来なんだそうです。

 

そのくらい、しなりがあって丈夫な繊維でできているのですね。

 

ハマゴウはお線香にも使われるくらい、いい香りがするそうですよ。

においを嗅いでみればよかったなァ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分以上じたばたしていたので、もう見るに見かねて(ホントは余計なお世話なのかもしれませんが・・・)ハマゴウをどけてあげました。

 

すると、トツゼン息をふきかえし!ナニゴトもなかったかのようにあしをスイスイ泳がせ始めました。

 

 

じゃっかん嬉しそうなお顔に見えるのは、ぼくの勘違いなんでしょうが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まえにぴいんとのばして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ためたちからでいっきに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後方までふりおろすんです。

 

 

なんかいも なんかいも (もうじゅうぶんやろ・・っておもうくらい)この動作をくり返していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やりきって、さも満足げ??な表情。

 

 

めのまわりの水分に砂がはりついちゃって、ずいぶん痛そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんどは、ゆっくりと旋回をはじめました。

 

しごともおわり、帰るべき場所に帰っていくのでしょうか?。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おつかれさまでした。

 

 

さあ、出発です!!

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

賢治の学校・実習生  緑

 

 

 

 

 

 


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2008年7月30日 6:15

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