イネチェック
・・・ところで、僕たちがやっている自然農の〈稲の根〉ってどうなってるんだろう・・・?

ということで、ちょっと覗いてみることにしました。
今回は、古代米の中の〈赤米〉を選択。
同種のうちでもよく分けつしており、比較的元気そうに思えるものと、あまり分けつしておらず弱弱しいものとの二株を取り出し、比べてみます。
この時期、ほんとうは水田の中へ入ってはいけませんので(根を切っても、再生できない時期に入っているため)、できる限り周りを傷つけないようにそおっと水田に入りました。

まずは貧弱そうな株から。
あまりちからを入れずとも、ずるずると簡単に抜けたようでしたよ。

こちらは元気そうな株。
じゃぼじゃぼと根が絡み取った土壌や植物の層を取り外しているところです。
もったいないけどね。
どうしても、健康状態を確かめたかったんです。

はい、出ました!どうでしょう?
どちらがどっちかは、一目瞭然でしょう。
ただ、この写真で見る限り、茎の分けつの量には愕然とした違いが出ている訳でもないことも分かります。
どちらかといえば、右の方が数は少なくとも、一本ごとの太さは太いくらい。
根の長さにも違いは出ませんでしたが、根の量は明らかに左の方が多いですよね。
根の張りがいい方が、養分となる無機物や水をよく吸い上げてくれるので、上部の茎や葉の付きも丈夫になり、おそらく倒伏にも強くなります。
窒素分がおおくて栄養過剰だと、生長初期の葉や茎は勢いがいいが、しだいに脆弱になって病気もつきやすくなるし、根の張りも悪くなります。
この田んぼにも、その影響が出ているんじゃないかな〜?

話のついでに、僕の借りている田んぼの稲も一株調べてみることにしました。
こちらは、黒米かな。
草を一度しか刈っていない土地なので、周りの草の根が絡みついて少し抜けにくいようでした。
栄養を分配しあいながらも(或いは譲り合い?或いは奪い合い?)、絡み合うことでお互いしっかりと立っていられる強固な状態にあるとも言えるのでしょうか。

しかし、根はそれほど張ってはいませんでした。
やはり、賢治のどこの田んぼにもいえることは、粘土の土が固すぎて、垂直にまっすぐな直根を下ろすことができないため、不安定な状態で身体を維持せざるを得ないということなのでしょうか。
下に向かえない分、周囲に浅く少しでも拡がろうとしています。
稲の生命力はつよいので、ある程度の酷な環境にも適応できるでしょうが、
それではどの辺りが生育の限度なのか、どの程度の逆境はプラスに転ずるのか・・・
そういうことまで見分けられるような眼をもてたら、どんなに喜ばしいことでしょうね。
賢治の学校・実習生 緑
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