遅い春
営業再開のお客様をお送りした後、余分な賄いをバスケットに詰めて、小春日和のハイキングならぬ奥さんの所属する県ボランティア協会の会議へと宮崎市原町へと走った。天の気は午後には生暖かいシャワーのような雨を降らせるのであった。
八町坂結い豆腐店のお豆腐もお客様、今朝が最後の食材ということでつぶされ蜜柑汁でっデップに
そろそろ出るかなあと思ってたレシピ。玉葱は蓮根と大根のつくねと共に華麗に揚がった。

型崩れを防ぐ爪楊枝を刺され、衣をまぶされ、
適温になった油に次々に入れられる食材たち。
昨日までの低カロリー系を一気に挽回する、首都圏生活者向けのハイカロリー食の一品。二品。
一昨夜は綾の新しい飲食店も開拓して来られた、綾通の面々は充実した日程を終えられた。
一雨毎の遅春の訪れに蟲から小動物まで俄かに動き始めた様子。見知らぬ老猫もエリア探検
そんな宿の旅人や生き物達を見下ろす窪田画伯の油絵も位置を替えられすきり収まった。
一方宮崎市原町の福祉センター駐車場では、あまりの陽気にマチ猫母子が遊ぶ様子も。
なにげに可愛いマチ猫、原町小町と呼んでね。
暖気をもたらした天の気は、雲多く、雨雲も呼び、春遅しと待ちわびる万物に甘露をもたらす。
全部自家食材は無理な自然農発展途上、しかし早川農苑やらスーパーにも並ぶ、萩原農園等が地産地消のこころを加勢してくれる
ブロッコリー、人参がそれ。
おひたしの摘み菜は充分間に合う。それに牛蒡、変形蕪などがんばる。
リズミカルに調理が進み、お客様は会話もにぎやかに食を楽しまれる。
この太葱も、味噌汁の味噌も自家製となる日を夢見て、遅き春の宿は六年目をスタートさせた。
編集印刷を引き受けているホルトノキもあと一稿を待つのみ。
朝からロックに耳を塞ぐ奥さんも気に入る天国への階段。アナログでもかけてみる。
宿の北の椎葉宅は今が梅と椿の盛りで、絶妙の借景となってもらっている。
宿の食が旅人の身体の中の血となり肉と成りその人の輪郭に伴って昇華される。遅い春だったがウェルカム スプリングさん。