「雨の日が見ごろです」てるは森の驛大宣伝
カップルはこのカウンターに座してどんな思い出をつくって帰ったのであらふか。深夜の豪雨がウソ
のように晴れ、吊り橋に予定通り上がってくる客足はあるものの、森と憩い合うというゲスト達は少
ない。あの橋の向こうには楽園が待つと思えばこちら側は年中彼岸、悲願成就の祈りのこもる喫茶店
なのであるのに。客よ、立ち止まられい。しばし。風の唄を聴こうではないか。
バイト達が食しているのがうどんランチ(冷たいのと温たかいの有)500円。野菜や御飯のバー付きなのでリーズナブル。
店長の和田さんは和風な方なのでポイントポイントに和みがあるのを見つけるのも楽しい。
さて、最近入荷したばかりの販売グッズを提供してもらいいざ吊り橋探検へごー。この商品はか(蚊)っ飛ばせ500円。虫除け成分のあるリストバンド。販売品には森のポストカードなど坂元守雄さんの撮影のものも揃っている。
店長が感嘆したのがこの滝。普段は姿を見せぬが、あまりの雨量に出現した50メートルの滝。こんな日だからこそ激流と化した綾川にカメラを向ける人もいたくらいの自然の生々しい姿と安全な吊り橋から対峙する。
生憎吊り橋遊歩道は二次災害危険時の不通なため、対岸へ戻り照葉樹林文化館裏山へと歩き出してみた。しかし、やはりここは覗いておこう。吊り橋にはシースルーになっている
箇所があって皆、立ち止まり絶叫および絶句する。作らせた郷田實町長自身が歩けなかったらしい。肝試しに絶好な所。私はどうやら空中が好きみたいだ。ひと気のない橋から自然を眺めると、よく見ると風に木々が揺れていて、梅雨が明けると厳しい夏もなんのその涼やかに過ごす森の容量を身体で感じ取ることが出来るのである。
さすがに岩壁の絶壁には大木が生えるはずもないが、もしかしたら100年後にはこの山の裏側が人工林から照葉樹林に復元している時、岩壁おも森に包み込まれているかもしれない。そんな静かな容積のなかにあるいのちを必死に人間は身体を通して学び取ろうとしているのである。
さて、店内の写真はこの外観の三階ガラス窓のところである。いよいよこちら側に広がる森へ入ってみよう。写真左部分にあまりひと気のない歩道が上っている。
こんな時でないと人が入らぬらしく、いきなり鹿の親子を驚かせてしまった。薄暗い森が続く。いつの間にかファンタジーの世界へいりこんだのかきのこがこうささやいた「精霊としての人間さん、よく来たね」更に進むと、人工林に変わって明るくなってきた。
時間は確かに過ぎていったがこっちのきのこは「お疲れさん、もう開放してあげよう・・・。」と言った様な気がした。なにか狐につままれた気分で舗装された林道部に降り立つと、ふくらはぎにさっきから違和感があったのを確かめてみると。ギョエ〜ヒルが三匹脚に喰らいついているではないか。
失神はしなかったが、マムシの事は頭をよぎったけれど、ヒルヒルヒル。しっかと私のA型の血液をチューチューチュー。林道に服を脱いでのたうちまわってるのを杉や檜たちがあざ笑っている。
そんなこんなで森の驛宣伝探検隊の結末は場外流血乱闘騒ぎで終わる事になりました。和田店長ご馳走様でした。