昆虫採集と観察 クワガタ
九州では梅雨があけ、いよいよ夏到来です。市房山や球磨川水源の森を有する水上村は多種多様な動植物が住んでおり、もちろん昆虫採集も楽しめます。これからしばらくの間、水上村での昆虫について紹介します。まずは、クワガタ虫についてです。
クワガタ虫というと、今は、デパートなどのペットショップコーナーで外国産の種類が多数売られていますが、男の子にとっては、何と言っても野外に出て、自分で捕まえる楽しみに勝るものはないと思います。
私が小学生の頃、水上村には本当にたくさんのクワガタがおり、虫かごには入りきれずバケツを持ってクワガタ採集をしていた記憶があります。今は、その頃に比べると随分数が減ったようですが、いまでも当館の周りでは、コクワガタ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタなどが見られ、標高の高いところではアカアシクワガタも観察できます。
一般に、クワガタ採集はクヌギで採集すると思われている方が多いと思いますが、実はいろいろな木の汁を吸いにやってきます。特に水上村では、ニレの木が最もたくさんクワガタが集まる木として採集ポイントとなります。ニレの木は、川沿いに生えていることが多く、赤みを帯びた葉が枝の先端についているのが目印です。
また、木の種類によりクワガタの好みもあるようです。ニレの木は全ての種類が観察できますが、クヌギはミヤマクワガタ、カシの木はヒラタクワガタが多いようです。
夏休みに昆虫採集に水上村にいらしてはいかがでしょうか? きっとワクワク体験ができると思います。

ミヤマクワガタ。市房キャンプ場近くのクヌギ林で見つけた。

クワガタが集まるニレの木。赤い葉が枝の先端についているのが特徴。