☆てげよかった農泊in安心院☆
やって来ました安心院。
大学のゼミでグリーンツーリズムを研究していたハトコのさやちゃんに連れられて、宮崎から特急に乗ってひたすら北上すること3時間。
安心院インターで迎えてくれたのが、今回お世話になることになった龍泉亭・矢野のおじいちゃん。
温暖な海に囲まれて育ったわたしには、厳寒な山々とそれに調和した家並みが、昔々の物語に出てきそうな印象を受けました。
安心院と書いて「あじむ」。
土地のものではない私には、到底読めない地名です。
いったいどうして「安心院(あじむ)」と言うのか。
早速行きの車の中でおじいちゃんに聞いてみました。
『もともとは「葦生」と書いて「あしふ」と言っていた。それが変化して「あじむ」になったんじゃろう』
「院」という言葉には、昔から年貢や宝物をしまうという意味があって、そういう役割をもったこの集落が「安心院」と呼ばれるようになったんじゃないかと教えてくださいました。
さて、寒いなか迎えてくれたのが龍泉亭・矢野のおじいちゃんとおばあちゃん。

ハトコのさやちゃんは、これが5回目の農泊となり、台所でてきぱき動く姿が、まるで孫のようです(笑)
さてさて、今回体験させていただいたのが、「うどん作り」。
あらかじめ用意してもらっていた生地を、足で数回踏みつけてしばらく馴染ませておき、その間われわれは「裸の付き合いを」ということで、近くの温泉へ・・・・・。
安心院の温泉は、みなさん「こんばんはー」といって浴場へ入ります。
みんなが顔見知りで、次から次に話が飛び交います。
みんな笑顔。
温泉一つをとっても人とのつながりが垣間見れるのが、安心院の特徴ですね。
温泉に入り、体も心もリラックスしたところで先ほど馴染ませておいた「うどん」を製麺機にかけて4回こねる。
結構力のいる作業で、「楽してうどんは食べられないんだよ〜」とおばあちゃん(笑)


手間ひまかけてつくるからこそ「おいしい」と思える。
ついつい便利さにかまけてしまう私たちの生活を、改めて見つめなおす良い機会になりました。
ほかにも、お芋のてんぷらや春の訪れを予感させるふきのとうのてんぷら。まるまると太った椎茸のてんぷらに、自家製豆腐とお野菜と鴨のお鍋、おじいちゃん特製のワインなどなど・・・・・。ここには書ききれないくらいの、おじいちゃん・おばあちゃんの手作り料理がどれもおいしくて、私達はただ「おいしい〜」と感歎の声を漏らすばかりでした。

安心院の食べ物は、その名のとおり安心・安全なものばかり。まさに「宝」です。
調味料がなくても、野菜は甘くて、お水も綺麗でやわらかくて、お米はピカピカしています。
そして何よりおじいちゃんとおばあちゃんのあたたかさ。
人と人とのつながりがいろんなことを気づかせ、教えてくれます。
ただがむしゃらに働いて、職場と家の往復ばかりだった私も、「こんなところがあるんだぁ」と心からほっとするような場所でした。
世代を超えて「地域」のことを語り合い、農山漁村の将来のことを等身大の言葉で話し、他では言えないような自分自身のことも話せる。
農泊だからこそできること。
心のお洗濯ができたような気がします。
心が疲れたとき、ぽっきりと折れてしまったとき。
田舎育ちの私でも心の奥がほっかりできる場所。
安心院には「本物」があります。
足元の、当たり前のすばらしさに、もう少し私達も気づいていく必要があるのではないでしょうか。