陸上自衛隊新型戦車開発の背景
陸上自衛他の新型戦車はどのような背景で開発されたか。
陸上自衛他の新型戦車開発は理か非か。そもそもどうしてこの戦車が開発されたのか。まずそもそも90式戦車は1980年代、旧ソ連の北海道への大規模侵攻を食い止める切り札として開発が進められた。
それは当時の旧ソ連の主力戦車だったT72を相手に遠距離から地形に隠れながらこれを遠射して1両で複数のT72を撃破することを目的として開発された戦車だった。
そのために当時としては最先端の射撃統制装置を装備し、正面の装甲を思い切り厚くしたが、北海道の橋梁の重量制限である50トンがネックとなって側面、後面、上面の装甲は思い切り薄い。
だから90式戦車は前に出て行って敵を征圧するという任務には向かない移動砲台のような戦車として誕生した。それでも日本の量産戦車としては史上最重量の50トンという車重はこの戦車の国内での戦略機動能力を思い切り減殺してしまった。いわゆる本土のような広大な平原のない山がちの地形では極めて使いにくい戦車となってしまった。しかも価格も極めて高価で数をそろえることが出来なくなってしまった。
しかし74式戦車は何らか改良されることもなく旧式化するがままに放置され有効な戦力として見込めない状態になってしまったことから軽量で戦略機動性の高い戦車を開発する必要に迫られた。装輪装甲車で代替することも検討したようだが装甲車では火力とともに装甲防御力で戦車にははるかに及ばない。
そこで陸上自衛隊は一時期90式戦車の軽量化を研究したようだが、やはり既成の改造よりも予算が許すのなら全く新しい戦車を開発した方が何かと都合が良いし実績も作れるということで新規開発に向かったようだ。当面日本に大規模な機甲部隊を主力とした侵攻を企てることが可能な国はなくなったし、じっくりと国内で機甲戦だけでなく市街戦などの局地戦にも使用するのに都合が良い戦車を開発することが出来るというのもその理由だろう。
しかしこの時期新型戦車を開発したのは日本の他には中国、ロシアくらいでロシアは外貨稼ぎの輸出用、中国は先進国の第3世代あるいは3.5世代戦車に性能的に追いつこうとするために開発せざるを得なかったというのが実情だろう。
では米国やヨーロッパはどうだろう。それは次の機会に譲ろう。