トヨタ渾身のコンパクトはどうだろう
トヨタが最も力を入れて世に送り出す渾身のコンパクト「iQ」の出来具合と売れ筋はどうなんだろう。
「アイキュー」は、クルマづくりの既成概念を覆す超高効率パッケージによって、二酸化炭素排出量の削減を念頭に優れた燃費性能を追求するとともに、全長3メートル未満ながら大人3人が快適に座ることができ、さらに子供1人の乗車や荷物を置くことができる、ゆとりをもった室内空間を確保。また、全長2,985ミリ × 全幅1,680ミリ × 全高1,500ミリのコンパクトなボディに、2,000ミリのホイールベースを組み合わせ、タイヤを可能な限り四隅に配置するなど、トヨタのデザインフィロソフィ「ヴィブラント クラリティ」に基づいた存在感のある独創的なスタイルを実現している。
超高効率パッケージを実現させた革新技術は以下のとおり。
・ 新開発のトランスミッションにより、フロントタイヤをより前方へ配置することが可能となり、
フ ロントオーバーハングを短縮
・ ステアリング構造を変更すると同時に、ステアリングギアを上方配置することでエンジンルーム内
の部品の最適配置が可能となり、エンジンルームのコンパクト化を実現
・ 燃料タンクをフラット化し床下へ移動することにより、リヤオーバーハングを短縮
・ 運転席・助手席のシートを薄型化することで、後部座席の足元スペースを拡大
・ エアコンを小型化し、インストルメントパネル中央部に配置することで、助手席側の足元スペース
を十分に確保
・ さらに、助手席側のインストルメントパネルをえぐった形状とすることで、助手席をより前方へ配
置することが可能となり、助手席側後部座席に十分なスペースを確保
なお、「アイキュー」は日本での生産開始を2008年内に予定している。
以上、トヨタプレスリリース
この車、トヨタがかなり力を入れて製作したプレミアムコンパクトだという。なかなか面白そうな車で乗ってみたい気もするが、トヨタはこれを一体どう売る心算なんだろう。
軽自動車と競合させてもとても太刀打ちできないだろう。そもそも車の企画からして違う。今の軽は出来るだけ箱に近づけて室内空間を稼ぎ、動く子供部屋とか運転し易く荷物も積めるお買い物カート的な車になってしまっている。走行性能や内装などは二の次で広くて短時間なら快適に過ごせる空間があれば良い。値段も安いほうが良い。それと3.5人乗りで価格も軽よりも4,5割も高いアイキューが競合出来るとは思わない。
そうかと言って普通のコンパクトも軽ほどではないにしろ、広い、安い、燃費が良い、が購入の3大条件のようだからアイキューとは競合しないだろう。第一、このクラスの車を買おうという人たちは、全長3メートルと小さくても大人3人と子供1人が乗れる、でも価格はヴィッツやパッソの5割増なんて車を今の100万円コンパクトの横に置いたらまず買わないだろう。それをネッツで並べて売るのはどうかと思う。元々車のジャンルが異なるのだろうから。
いっそのことレクサスブランドで販売したらどうなんだろう。車に趣味性を感じる人には売れるかも知れない。価格も200万くらいまで許容して本革仕様とかスポーツシートにスポーティな足回りを揃えてエンジンを強化したスポーツ仕様とか実用よりも趣味性に振った車を目指した方が良いのじゃないか。「レクサスセカンド」なんて名前で売り出せば一人でちょっとお出かけ用のセカンドカーとして案外売れるかも知れない。それにレクサスなんて高級車には手が出ない顧客にも小さくても「レクサス」です調の感覚で売れば良いのかも。何と言っても個性を売る時代なのだから。
それにしてもトヨタは真面目というか面白みがないというか内装の作りが地味で映えないねえ。内装の色使いとかメカニカルで高級感のあるインパネとかちょっと座ってみたくなるような形のシートとかもう少し何とかならないものだろうか。金はかけているのかも知れないがどうもそうは見えないところがトヨタの(あるいは日本メーカーの)弱点じゃないかな。欧州の車などはどれもなかなか洒落ているし、何よりも初代ヴィッツなどはプラスチックばかりでもなかなか目を引く内装やインパネを作っていたじゃないか。
さて、トヨタ渾身のコンパクトカーの評価はどうなるだろう。楽しみではある。