出立
夜明けに飛翔だ!!

藻屑の夜が明ける
地からか
いや
海中からか
鮮明なる記憶の坩堝に
舞い降りる時こそ
白亜の旋律が奏でられる
一時か
いや
果てしない悠久の時こそ
塒の昏睡から
目覚める瞬間だ
時はあたかも飛翔の
ツバサだ
紊乱たる稀有の梢の止まり木に
憩いの時を求めているのは
そう
誰であろうと
そのツバサを
求めてあげよう
大いなる星屑の天蓋から
降り注ぐ知の輪廻を継承するためにも
あるいは
太古の鼓動を呼び起こすためにも
すでに
隊商は荷造りを終え
戦慄く馬と駱駝の戦列を整え
出立の合図を待っている
教えよう
藻屑の夜が明けることを
そう
出立だ