はじめまして、「やまあい村」です
この地に農場を開いてもう、10年になろうとしています。その歳月の歩みの速さをただただ、痛感せずにはいられません。思い返せば本当に”あっ”と云う間だったのですが、それでもやはりいろんな事がありました・・・。
この文章はその当時に通信として発行したものです。
やまあい村通信
〜自然との共生を目指して・・・〜
こんにちは。私は菊池市の中山間地で百姓を営んでいる武藤計臣と申します。日本の農業全体に言える事ではありますが、特に私たちが暮らしている中山間地では厳しい状況が続いています。後継者不足とそれに伴う高齢化で農地を手放したり、離農に踏み切る農家も少なくありません。手放された農地や山林は荒れ果て、更に人目に付きにくい事をいいことに廃棄物がもちこまれ、二度と農地に返ることがない土地へとされてしまう事さえあります。 数年前、すぐ近くの山間の土地がある業者の手に渡り、廃棄物の償却施設の建設が計画されました。幸いにも地域の人々の反対運動のおかげで計画を止める事ができましたが、いつ又計画が持ち上がるとも知れません。 土地を手ばなさざるを得ない状況が今もそこにあるからです。
大自然、それは厳しい面を持ちながらも、人が生きてゆくうえでもっとも大切な空気や水、食料、更に心のやすらぎ等の豊かな恵みを与えてくれます。それは汚さず、壊さずに次世代へと引き継がれてゆくべきものでしょう。
私は夢を描きました。 荒れ行く土地を再び開墾し、一角を花咲き乱れ果実がたわわに実る果樹園に、別の一角をよく肥えた土にみずみずしい野菜たちが日々成長している野菜畑に、そしてまた別の一角をのんびりと、しかも生き生きとした家畜たちが暮らすための土地にすることを。 そしてそこを行き来し、汗を流しながら働く自分たちの姿を。
零細の農家には大変な負担ではありますが、家族の理解も得て、その山間の土地で新たに手放されるところを引き受けることにしました。土地を再び業者に渡さないために、そして自分自身の夢のために。
標高約四百メートル、周りはクヌギ林に囲まれ、春には新緑まぶしく、秋には紅や黄色の紅葉が美しい、風光明媚なところです。 ワラビやぜんまい、タラの芽などの山菜や木の実などの山の幸が豊かで、たまに被害を受けることもありますが野ウサギやイノシシなども健在です。
この地を 「やまあい村」 と命名しました。 文字通り、山間の場所という意味に山のように大きな愛、出会い、ふれあいという意味も込めました。
これまでも作物はすべて無農薬、家畜は出来るだけ薬をつかわないで飼育して来ました。今後もこの地でより一層安全で、しかも美味しい農作物の生産に取り組んでいきたいと思います。また生産地としてだけでなく、誰もが気軽に遊びに来ることが出来、自然を満喫し、リフレッシュ出来る場として、農業や自然との共生について語り合える場として、手作りのものを自ら作り出す工房として、まさに一つの村として人々が集う場になることを夢見ています。
現在 1.5ヘクタールを栗園、0.5ヘクタールを梅園として植樹を完了し、残りを野菜畑と豚や鶏が元気に暮らせる場所にするために奮戦準備中です。 一からの出発で前途多難ではありますが、みんなが集う楽しい村作りを一生懸命がんばっています。まだ十分な対応することが出来ない思いますが、ぜひ一度遊びにおいでください。 そして村作りに参加してください。