「ごかやまの しゃしんえほん」
おまえがそこにいるだけで、じいちゃんはうれしい。(文中より)
五箇山の厳しい冬。
しかし季節の移ろいは、自然の摂理を、私達に教えてくれます。
今回ご紹介するのは、世界遺産五箇山の合掌造り集落が背景の童話「つららの坊や」です。
著者は、富山市の作家青木新門さん。
輪廻転生や生死の無常さを世に語り続ける作家さんで、
童話と言う事もあり、やさしいことばで、物語は進みます。
自然の風物が登場人物で、随所に五箇山の雪景色が。
五箇山在住のカメラマン池端滋さんによる風景写真です。

栃の老木「じいちゃん」と、合掌造りの軒下に住まうつららの「坊や」が
織りなす会話に、心癒され、あるいはふと気付かされる事もあります。
(文中より)
「へぇー 知らなかった。ぼく何にもしらないのに、みんなのためになっているの?」
「そうだよ、しらないのにみんなのためになっているのが、いちばんいい」
春が来て、つららのぼうやはやがて消えます
それでも、せせらぎとなり、川となり、海へ注ぎ空へ上り雲になり雨となり、
私達の生活を支える「水」としてまた生まれ変わるのです
私も「何にも知らないうちにみんなのためになっている」事がすこしでもあればいいなあ
どうかするとこねてまぜてばっかりで・・・(反省)
気がつくと秋の夕暮れ。五箇山の冬は、もうすぐです。