デイル アーンハート
前回の「TOYOTAとNASCAR」に加筆し写真を1枚加えました。
その中で、一枚の写真を見つけました。
今回はちょっと余談になりますが、
他界する一週間前のデイル アーンハートです。

【マイ・サインペンを持って談笑するDアーンハート】
この一枚が撮れた時は、
快心の一枚だと自己満足したと同時に、
ここまでさわやかな笑顔のDアーンハートは珍しいと感じました。
賞金レースの「BUD SHOOTOUT」のスタート前だったかと思います。
この年から息子であるデイルJr.がデビューし、
デイトナ500で親子そろい踏みになった喜びからかもしれません。
「脅迫者」などのニックネームを与えられ、強面で異様な雰囲気を漂わせる
Dアーンハートとは全く違った一面を捉えた写真です。
そして、私が彼を撮影した最後の写真になってしまいました。
一週間後の決勝レース「デイトナ500」は日本のスタジオで生放送の
実況解説をつけることになったので、この翌日には帰国したからです。
史上最多タイとなる7度のチャンピオンに輝きながらも
デイトナ500勝利までには20年を費やしました。
「デイトナ500では必ず勝てないアーンハート」もこの時には
過去のものとなっていました。
98年にやっと勝つまでは、いつもデイトナ500前はかなりのピリピリムードでしたから。
享年49歳。
前年の2000年シーズンは34戦中、2勝を挙げてランキング2位。
レース序盤は「若手ドライバー達が散々大暴れ」した挙句に、
「アーンハートにいたぶられて」パスされて後退、
最後はアーンハートがレースに勝つというレース展開には
本当にしびれるものがありました。
本当に「そこにいるだけで空気が変わる」ような
存在感のあるドライバーでした。
もし、彼がまだレースをしていたら、
カムリに乗る若いドライバー達はどうやって彼から
勝利を奪っていくのか見たかった気がします。