スーパーGT Rd.3富士500kmのタイヤ選択
通常よりも200km長い500kmで戦う富士のレース、ゴールデンウィークに開催される事もあって一番お客さんが入るレース、トヨタ陣営にとってはホームコースなので当然気合が入ります。
鈴鹿で3位、岡山で4位だったのでハンディウェイトが少し重めの30kgと言う事もあり、レースでは無理を出来ません。
なので持ち込みのタイヤは優勝したセルモさんよりは少し硬めにシフトしたレンジでした。
予選日はラッキーにも雨がらみで、ハンディはドライ程の効き目はなくなりました。
路面のコンディションが安定しない中で上出来の6番手でしたので表彰台圏内です。
500kmレースは燃費とガソリンタンク容量の関係でGT500の王道作戦は2ストップ。
トムスは第1スティントと第2スティントをミディアムソフトタイヤ+アンドレ・ロッテラーで規定周回数の最長ラインまで引っ張り、日差しが陰った第3スティントでセルモさんと同じソフトコンパウンドにスイッチして寿一で最後まで攻めて行きました。

(岡山での写真です。)
通常はスクラブと言ってほんの1〜2周程度、軽く走っただけの中古タイヤを用意しておくのがベターですが、金曜日の走行の関係で今回使ったソフトコンパウンドは新品のままでした。
新品のスリックタイヤはツルツルですからとても滑りますので、走り出してから数周はドライバーの技量が要求される事になります。
それはコンパウンドが硬くなるほど難しく、路面温度が低いほど難しくなってきますが、タイヤの種類やセットアップ、作戦によっては非常ににデリケートな部分でもあります。
(豆知識その1:さらさらの新品の方が暖まってからのグリップは高いですですから、あくまでも作戦の範囲で使い分けます。)
(豆知識その2:全部スクラブ出来ればそれに越したことは無いのですが、タイヤの持ち込み規制や使用可能セット数などの制限があるので、なかなか都合の良いようにはいかないのです。)
路面が冷えてきた第3スティントの直前まで、タイヤを新品のソフトにするかスクラブしたミディアムソフトにするか、とても悩みました。
レースラップタイムの状況を考えるとソフトだけれど、ピットアウトで逆転するにはスクラブしたタイヤが必要と考えていたからです。
第3スティントに向けて僅かに路面温度が下がってきていた事で、ソフトコンパウンドの発熱が硬めのタイヤよりは早くなる傾向にあることでスクラブした硬めのタイヤのメリットが相殺される方向である事、さらに気温が下がってゆく中で表彰台を目指して攻めたレースタイムを刻むには、終盤のグリップダウンを覚悟してでもソフトコンパウンドの投入が必要である事など、BSの長谷川さんと相談の結果、やはりソフトがベターだろうと、関谷監督に判断を仰ぎました。
関谷監督はソフトで行こうと言う事でしたから、寿一に状況を説明してコースへ送り出し、片岡選手や細川選手との壮絶なバトルを制して2位に押し上げることに成功しました。
(あのようなバトルは見ていてとても気持ちが良いし、ドライバー同士のレベルが高くないと出来ない事だと思います。)
寿一のタイヤ、直前まで迷いました。
ピットロードに飛び込んできた車を見ても、まだ間に合う(スクラブタイヤに替える事)って思っていましたから...
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作戦で考えないといけないことはタイヤだけでは有りませんから、本当にこれで良かったのだろうか? いつものグラフを見てお勉強中です。
