宮本輝
図書館から借りてきた本で
大事な人を落としていました。
「宮本輝・短編集」です。
にっちもさっちも行かなくなって息も絶え絶えの時、冷たい水をそして深呼吸を求めるように彼の本を開きます。
彼は言います。
「水だと思って飲んでみたら血だった。そんな小説を書きたい。」
泥に埋もれてアップアップになり清らかな水を欲する、そんな時にはいつでも読んでいたな。
そして確かに水のように喉を落ちていくのに読み終えた後には様々な思いのこもったため息が深く長くひとつでている。
本はいいなあ。
日本語はすてきだなあ。
中年だものちゃんとした言葉を使いたいな。
川村二郎さんの本がとても楽しくてついつい駆け足で読んでしまう。貸し出しデータにはたくさんの判子が押してある。これもうれしいや。
馴染みの飲み屋を持つが如くにいきつけの本屋さんもあってこそ真っ当な大人ではないのかねえ。