酔いどれたちは錬金術を夢見る。
ここ何日か梅雨らしい陽気で農作業がはかどらない。

ま、心にも作物にもお湿りは適度には必要ではあるが・・・。
夕方、観光農園の営業で片品村内の宿にビラ配りにまわった。日も暮れる頃に無性に人恋しくなり大ちゃんの家に寄り込む。
彼は恋人とおらが村を終の住処にしよう、と街から移って来た。風天のまわりには何故かこうゆう人間が集まるんだよな。
人恋しさは酒恋しさでもある。
まずビール。
今時この世知辛い時節に本物のビールだ!!
続いてウイスキィ。
これが何処にでもある代物なんだが大ちゃんが言うには冷凍庫で一度トロトロにすると味が格段に上がる、と喉に力を込めてのたまう。おまけに石ころのようなものが底に沈んでいてこいつがまたまた力を発揮してくれるんだと目じりを下げながら・・・・。
そういや思い出したが随分まえに親戚のおじさんが安物のブランディに取っときのナポレオンをチョイとたらして「ブランディは優性遺伝やから味がグレードアップするんや」と言ってたなぁ。
不味くなければ即ち美味しい、というスタンスのオイラには愛すべき酔いどれ達の日々の研究がいじらしくてたまらない。
晩酌はひとときの夢だ。夢を肴に呑んでる、と言ってもいいか。冷凍庫や石ころがなけなしの酒を美味くしてくれると思って口にすりゃ、そう信じて飲めばあらゆる酒は上等だ。
写真は風天のお酒を華やかにしてくれる小さな友達たちだよ。