今夜は『ハスラー』見てポール・ニューマン追悼。
クルマ好きだった大スターを追悼するのに選んだのは『ハスラー』です・・ 現在視聴中(笑)
レーサーだったひとですから、クルマ絡みのはなしはいっぱいあるんでしょうが、ポール・ニューマン主演の映画を1本選べといわれれば個人的には『ハスラー』(1961)がいいですね・・
もっともその映画『ハスラー』に出てくるクルマ絡みのシーンは、冒頭のカットだけ・・ でも、個人的にその本編とはまったくかかわりないシーンが割りと好きだったりするんです・・
とある田舎町のガソリンスタンドに二人組がやってくる・・
「ご用は?」と問うスタンド店員に
「ブレーキライニングを見てくれ」「オイルもチェックしてくれ」とポール・ニューマンは頼みます。
じつはこれだけで、映画の筋とはまったく関係ないシーンなのですが、
ああ、このひとクルマ好きなんだなあ〜
となんとなく感じられます。
さて、プールバー(ビリヤード場のある飲み屋)で酒を飲む二人組・・
飲み屋のおやじの身元洗いに「製薬会社のセールスマン、売り上げ新記録を達成して、会社に表彰される」とのこと。カネもってそう・・ おやじの口元ゆるむ・・
二人は飲みながら賭けビリヤードを始め、やがてニューマンがへべれけになる・・
「ちょろいカモ」と見て取りおやじが大金を賭けた勝負をニューマンに持ちかける・・
それまでの酔っ払いぶりが嘘のようにあっさり勝利するニューマン・・
じつはこのふたり・・・プロのハスラーで、カモにされたのはおやじのほうだったのでした・・・ というおはなし。二人組がいかなる人種かを端的に語る冒頭数分のプロットでした。
ハスラーというのは勝負師兼イカサマ師といったところで、プロのギャンブラーです。日本には阿佐田哲也氏の有名な『麻雀放浪記』のなかに玄人(バイニン)と呼ばれるプロの麻雀師がでてきますが、そんなイメージでしょうか?
ポール・ニューマン主演のこうしたハスラーものでは、やはり『スティング』がいちばん有名ですが、個人的にはモノクロの陰影に富む映像がギャンブラーの孤独な内面を透かし通すかのような、この『ハスラー』がいちばん好きですね。
ちなみにこの映画でハスラーたちはやたらめったらタバコを吸いまくり、酒も飲みまくりながらビリヤードを延々とプレイしていて、現在からするとじつに隔世の感があります。癌の恐怖におびえることなく、イキイキと野放図に躍動する若いポール・ニューマンの姿がまぶしい時代です・・
クルマ好きの偉大な俳優にして事業家、慈善家それにレーサーだった、ポール・ニューマンさんのご冥福をお祈りいたします。