試乗記・番外編2〜トヨタ クラウン〜
国産Lクラスのベンチマーク。
試乗記の番外編の2回目として、2年以上前に試乗した「トヨタクラウン」のインプレッションをお伝えしたいと思います。

トヨタ クラウンフロントビュー
★ テスト車両 ロイヤルサルーンi−Four Sパッケージ(マイナー前モデル)
テスト車両の概要について簡単にご説明します。今回のテスト車両は、3LV6エンジンが搭載された4WDモデルで、駆動方式は電子制御トルクスピリット4WDです。トランスミッションは6速ATで、3GR−FEのエンジンと組み合わせとなります。また、装備はロイヤルサルーンi−Fourと比較すると、コンライト、パワーシート、プッシュ式スタートなどが省かれます。
★ スムーズさとパワー感が両立したエンジンチューニング
このクラウンに乗ってまず感じた事は、エンジンパワーがドライバーへきちんと伝わる事に気が付きました。これまでの従来型クラウンは、伝統の直6エンジンが搭載されていましたが、このクラウンからパワーユニットは直列6気筒からV型6気筒へ変わり、採用された技術は、直墳ストイキD−4をはじめ、VVT−iなどを搭載し、最大出力は256ps(188kw)を発生します。
エンジンの吹き上がりがとても軽く、回転の仕方もスムーズです。絶対的なレスポンスは、先日ご紹介した「レジェンド」より劣る感じがしました。
トランスミッションは6速ATが搭載され、シフトショックは皆無に等しく、マニュアルゲートの使い勝手も良好です。エンジンとトランスミッションの相性が抜群で、シフトスケジュールが巧みで、この辺りのチューニングはトヨタならではの味付けだと感じました。

トヨタ クラウンリアビュー
★ 乗り心地は、荒々しい印象が残っている
従来型クラウンの乗り心地は、全般的にソフトライドな乗り味が非常に強く、市街地のシーンでは路面の凹凸をキャビンに伝えないテイストに仕上がっていましたが、12代目クラウンは、全般的に硬めのチューニングが施されていて、路面の凹凸をキャビンに伝わりやすくなっているのが、非常に残念で、この点もエンジンと同様、劇的な変化を気づかせてくれる部分です。
ハンドリングは、パワステの手応えが乏しく、速度を問わずパワステのアシスト量は軽めで、中立付近の位置決めが定まらず、曖昧なフィーリングに仕上がっています。ロールはいささか大きめで、普通に走っている分には不安な印象を全く与えません。アスリートシリーズを試乗した試しはありませんが、個人的な想像をすると、ハンドリング面では、アスリートシリーズの方が好印象であると思います。

トヨタクラウン サイドビュー
★ 遮音性に優れたボディ
キャビンに不快な音を伝えないのは、クラウンの伝統の1つであるといえます。高速のシーンでは、風切り音が巧みに抑えられ、オーディオ等の音量を上げる必要がないのが印象的です。また、高速時の車両安定性が向上したのもポイントで、微妙なステアリングの修正をする必要がなくなったのも、新設計プラットホームの恩恵であると感じました。
燃費は、オンボードコンピュータの算出地によると、平均燃費は9.1Km/Lで、まずまずの成績を残しました。テスト車はレギュラーガソリンを使用したため、カタログ数値と比較すると程遠い数値ですが、ハイオクを使用したとしたら、今回のテストでマークした数値より若干伸びるのではないかと想像します。
クラウンは、近々FMCをされるとの事で、外観の写真を見ると12代目モデルの正常進化版という印象を受けました。
次期クラウンは、乗り心地をはじめ、ハンドリング面がどのように進化されているのかが気になる点で、次期クラウンに試乗する機会があれば、この点を中心に観察してみたいと思います。
【参考】
★ トヨタ自動車・クラウンロイヤルシリーズ・オフィシャルサイト
URL=http://toyota.jp/crownroyal/