試乗記・番外編5〜トヨタ パッソ〜
タウンユースで光るコンパクトカー。
試乗記の番外編の5回目は、4年程前に試乗した「トヨタ パッソ」のインプレッションをお伝えします。

トヨタ パッソ(写真はマイナーチェンジ後)
★ テスト車両 1.0X 4WD(4速AT・マイナー前モデル)
★ パッソというクルマは?
パッソは、デュエットの後継車として2004年にデビューしたコンパクトカーです。
エンジンは直列3気筒1.0Lと直列4気筒1.3Lが用意され、4WDモデルは1.0Lのみの設定です。トランスミッションは4速ATのみの設定で、TRDモデルの「パッソTRDスポーツM」のみ5速MTと4速ATが設定されています。
★ 動力性能…街中では扱いやすいが、高速・山道を走るとパワーが不足が目立つ
動力性能は、街中では低回転域のトルクがあり、扱いやすいエンジンチューニングに仕上がっていると感じました。ただ、高速・山岳路のシーンでは、4WD仕様車の場合、エンジンパワーが不足していて、特に山岳路を走るとO/Dをオンにした時では、ATのシフトレンジが3速と4速の間で反復している感じがします。
高速も追い越しをかけるとき、キックダウンの反応は極めてスムーズですが、周りの流れが速い時では、パワーが不足している事を実感させます。
エンジンノイズも大きめで、このエンジンノイズは速度域を問わず、今日の軽自動車よりうるさく感じます。ただ、振動は3気筒エンジンとして考えると、平均レベルに収まっていると思います。
★ 乗り心地…ソフトライドに仕上がっていて、このクラスとしては快適
乗り心地は、全般的にソフトライドな方向に躾けられています。目地段差では突き上げ感が気になりますが、その点を除けば、このクラスの乗り心地としては、良い部類に入ります。ばね下重量も全く感じさせず、高速より中速域の乗り心地が良いと感じました。
後に14インチのタイヤを装着したモデルにも短時間ながら試乗しましたが、こちらの方がサスペンションの無駄な動きが少なく、個人的には14インチタイヤを装着したモデルの方がお勧めです。
★ ハンドリング…ロールの感じ方がゆらゆらとしている
ハンドリングは、パワステのフィールが軽く仕上がっていて、中速コーナーになるとパワステのアシスト量が不自然になると言う印象が強かったです。
ロールは大きく、コーナーに侵入するとゆらゆらとしたボディの動きがあり、パッソというクルマは山岳路が苦手な性格を持っていると思います。
目下、TRDスポーツMのハンドリングがどれだけ違うのかが気になる所です。
また、横風に非常に弱いため、高速安定性がいまいちで、ステアリング修正をするのに神経を遣ったことも付け加えておきます。
★ ブレーキ…初期タッチがスポンジーな印象を受ける
ブレーキは、普通に使う分には容量、効き共々まず不満が出るレベルではないと思います。ブレーキタッチがスポンジーな印象が強く、カッチリとしたフィールが全く感じられなかったのが残念です。
個人的には、ブレーキペダルの剛性がもう少し高くすると、また違ったブレーキフィールを提供してくれると思います。
★ 燃費…平均12.8Km/L
最後に燃費についてですが、市街地、高速などのパターンを入れ、平均燃費は12.8Km/Lと言う数値でした。
パッソの燃費は、高速域になると燃料の減り方が激しいタイプで、周りのペースに合わせて高速巡航したのが燃費低下の原因の1つとして考えられます。
大人しく走ると、この数値より上回り、一般道の燃費が優れているタイプだと推測されます。
このクルマは、高速・山岳路より、街中のシーンが一番似合っているクルマだという印象が残っています。
街中を走ると、小回りが利き、ボディサイズも手頃であるのがこのクルマの魅力だと思います。
パッソとヴィッツを乗り比べると、コンパクトカーとしての性格の違いがはっきりしていると感じました。
参考】
★ トヨタ自動車ホームページ・パッソ・オフィシャルサイト
URL=http://toyota.jp/passo/