比較テスト・2〜フォレスターVSエクストレイル〜
2台の最新SUVを比較する。
本日の2本目の記事は、フォレスターVSエクストレイルの比較テストについてお届けしたいと思います。
今回の比較は、走りを中心にレポートしていきます。

ニッサン エクストレイル
【比較グレード】
★ ニッサン エクストレイル…2.0X 4WD(CVT)
★ スバル フォレスター…2.0XS(4速AT)
※=( )内はトランスミッションを示します。
★ 動力性能(エンジン+トランスミッションの印象)
ニッサン エクストレイル…エクストレイルのエンジンは、静かなエンジンに仕上がっているという印象を受けます。低・中速トルクもあり、街中でも非常に扱いやすいのですが、パワー感は全く感じられなかったのが残念です。このエンジンは、普通に使う分にはまず問題のないレベルに仕上がっています。
トランスミッションはCVTが搭載され、エンジンの回転の落ち方も滑らかであり、普通のATから乗り換えても違和感のないトランスミッションに躾けられている事に好感が持てました。
スバル フォレスター…フォレスターもエクストレイルには負けないくらい、静かなエンジンに仕上がっているという印象を受けましたが、スバル独特のボクサーサウンドが薄れている事に気付きました。エンジンチューニングは、低速トルクが太く、トルクの発生回転数は、エクストレイルより低くチューニングされていると感じました。トランスミッションは旧態化しつつある4速ATが搭載され、エンジンとのマッチングはまずまずですが、燃費面等を考えると、5速ATが欲しい所です。
★ 乗り心地
ニッサン エクストレイル…フラット感はまずまずですが、凹凸のある路面ではハーシュネス(荒い乗り心地)が若干強く、この点を除けば、まずまずのレベルに仕上がっていると思いました。サスペンションチューニングは中庸な性格を持ち、硬すぎず柔らかすぎずといった感じのテイストに仕上がっていると感じました。
スバル フォレスター…このクルマのサスペンションはしなやかな乗り味という印象を受けました。フラット感もそこそこあり、サスペンションアームなどのサスペンション部品の無駄な動きが全く感じられませんでした。フロア及びサスペンションの剛性感が高いレベルに仕上がっています。

スバル フォレスター
★ ステアフィール
ニッサン エクストレイル…このクルマのステアフィールは、自然に仕上がっていて、パワステのアシスト量は電動パワステの中では、重い部類に入ります。
ただ、中立付近ではいささか軽いという印象を受け、中立の位置決めが悪い事が残念です。また、駐車をする際、ハンドルをフルロック状態にすると、パワステのアシスト機構として使われているモーター音が耳に付いたのが減点です。
スバル フォレスター…パワステのアシスト機構は電動式を採用されているのにもかかわらず、油圧に近いフィールに仕上がっていると感じました。
パワステのアシスト量は、エクストレイルと五分五分で、中立付近の曖昧なフィーリングが若干目立ちましたが、エクストレイルのパワステよりフォレスターの方が好感が持てます。また、ステアリングコラムの剛性感も高そうな印象を受け、路面の情報をドライバーへきちんと伝えてくれる事がこのクルマのメリットの1つです。
★ 居住性・ラゲッジスペース
ニッサン エクストレイル…居住性は、平均レベルで、前後シートのヘッドクリアランスは、拳1〜2個分程度の余裕があります。
気になったのは、後席の乗降性がいまひとつで、ドア開口面積が狭く、乗り降りがしづらいと感じました。
ラゲッジスペースは、ラゲッジフロアが2段階に調整でき、敷居が高い時には、フロアの下に引き出しが取り付けられ、牽引フックなどがこの中に収納できるように工夫されています。
ラゲッジスペースをフルに使用した場合、ダブルフォールディング式を採用されているため、リアシートの格納に手間が掛かるのが減点です。
スバル フォレスター…居住性はエクストレイルよりフォレスターの方が高いレベルに仕上がっています。前後のヘッドクリアランスも適宜で、拳で1〜2個位の余裕があります。後席の乗降性はドア開口面積は平均的で、乗降性はエクストレイルより遥かに良いと感じました。
ラゲッジスペースは、この部分の質感そのものはステーションワゴン的な仕上がりになっていますが、ラゲッジスペースをフルに使用した場合、リアシートバック部分に若干の出っ張りがあり、詰めの甘さが散見しました。
リアシートバックの格納は、両サイドにあるボタンを押すだけで、シートバックのみが簡単に倒す事が出来るのがこのクルマの目新しい部分だと思います。
★ 総括
走りなどを総合すると個人的には、フォレスターが勝者としたい。
走りも洗練され、フラット感のある乗り心地がフォレスターの最大の美点だと感じました。
このクルマは、SUVとステーションワゴンの機能を上手く融合させている点が、このクルマの魅力で、ラゲッジスペースの出来の甘さが散見された以外、フォレスターの走りによって、この点をカバーしてくれると感じました。
一方のエクストレイルは、ラゲッジスペースの使い勝手が従来モデルより更に進化させたのが、このクルマの美点だと思います。
静かなエンジンを備えている事や、ボンネットの見切り線が良く見え、前方視界の良さが光るという印象が残っています。
いずれも短時間による試乗でしたが、高速、山道、そしてオフロード性能がどれだけ高いのかが目下気になる点です。
★ 訂正とお詫び
2008年2月1日にご紹介した「小樽雪あかりの道10〜スノートンネル作成現場〜」の記事で、スノートンネルの長さを40m程度と記しましたが、正しくは約20mです。昨日の記事の一部を修正しました。訂正させていただくと共に心からお詫び申し上げます。
【関連記事】
★ 試乗記・6〜ニッサン エクストレイル〜
URL=http://gazoo.com/G-Blog/corollanze124/30973/Article.aspx
★ 試乗記・14〜スバル フォレスター〜
URL=http://gazoo.com/G-Blog/corollanze124/46861/Article.aspx
【参考】
★ 日産自動車ホームページ「エクストレイル」
URL=http://www.nissan.co.jp/X-TRAIL/
★ スバルオフィシャルサイト・「フォレスター」
URL=http://www.subaru.jp/forester/forester/