試乗記・16〜トヨタ ラクティス〜
大人になったファンカーゴ?
本日の2本目の記事は、トヨタラクティスの試乗記をお伝えしようと思います。

トヨタ ラクティス フロントビュー(写真はG−Lパッケージ)
★ 試乗グレード G−Lパッケージ 4WD
★ 携帯空間からの進化
まずは、ラクティスというクルマについて簡単にご説明したいと思います。
トヨタラクティスは、2005年11月にファンカーゴの後継車種としてデビューしたクルマで、このクルマが登場してから2年後の2007年12月にマイナーチェンジを実施されました。今回のマイナーチェンジで最大のウィークポイントとしては、善グレードに「SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ」が標準装備されることです。
今回、試乗したグレードは“G−Lパッケージ 4WD”で、スマートエントリーをはじめ、コンライト(ライト自動点灯・消灯システム)、リアスポイラーなどが標準装備されています。
4WDモデルの場合、FFで設定されているクルーズコントロールやパドルシフトが非装着となり、リアシートの格納方法はFFで採用されているダイブイン方式からダブルフォールディング式に改められいます。
トランスミッションは4WD車の場合、コンベンショナルな4速AT(FFは「SUPERCVT−i」(SパッケージはACTIVECVTシステム付き))で、エンジンは1.5L「1NZ−FE」がそれぞれ搭載されています。
★ 上質になった室内
ラクティスに試乗したのは実に久々です。このクルマの前身に当たる「ファンカーゴ」と比較すると、インパネやリアシートなどの作りが上質になったという印象を受けました。
インパネは、シフトレバーがコラム式からインパネ式に改められ、操作感もまずまずで、エンジンブレーキを頻繁に使用することを考慮すると、コラム式よりインパネ式シフトレバーの方が好ましいです。
メーターはセンター式からステアリングコラム上に改められ、メーターパネルがオプティトロン式を採用されているため、視認性も良いといえます。
質感はトヨタ車ブランドを考慮すると平均的なレベルに仕上がっています。
★ 軽快な走りがウリ
ラクティスに乗ってみると、このクルマの前身に当たるファンカーゴと比較すると、軽快な走りがそのまま引き継いでいると感じました。動力性能は、4WD仕様車の場合、1世代前の1NZエンジンが搭載されており、3000rpmまでの回転数のトルク感はまずまずですが3000rpm〜4000rpmの間ではトルクが細く、エンジンノイズがキャビンに進入します。FF車のエンジンは改良型の1NZ型が搭載されているので、こちらの方が幾分エンジンノイズが抑えられていると思います。トランスミッションはシフトショックを全く感じさせず、走りそのものはトヨタらしいクルマに纏められています。
乗り心地は硬めで、50〜60kmくらいのスピードではフラットな姿勢を保ちます。ただ、路面によってはばね下の重量を感じさせ、しなやかな乗り味に仕上がっているという印象は薄いです。サスペンションセッティングは乗り心地よりハンドリングを重視されたようなチューニングに仕上がっているという印象が強いです。
ハンドリングは、重心が高いボディの割りには、ロールが巧みに抑えられ、タイトコーナーでもボディの揺れが少ない事が好印象です。ステアリングのアシスト量は重めの設定ですが、中立付近の位置決めが悪く、ステアリングの動きが落ち着いていない事が気になりました。
★ 次期ラクティスに望む事
このクルマを簡単に総括すると、軽快な走りに重点を置いたコンパクトカーというのが率直な感想です。
走りそのものはファンカーゴより進化している反面、ファンカーゴの美点であった「しなやかさに欠ける乗り心地」を次期モデルで復活して欲しいと願っています。
装備面としては、時間調整ワイパー(ワイパーの間欠時間が4段階で変えられます)が全グレードに未設定となっており、G−Lパッケージに是非設定して欲しい所です。
このクルマは、サイズが手頃で、小回りも利き(参考=最小回転半径4.9m)、街中では非常に扱いやすいといえます。
ラクティスはお手軽なコンパクトカーで、気軽に乗れるクルマに纏まっている感じがします。
【関連記事】
★ トヨタ ラクティス(CP100系)
URL=https://gazoo.com/G-Blog/corollanze124/46000/Article.aspx
★ ラクちゃんのブログ「ラクティスものがたり・ストーリー」
URL=http://gazoo.com/G-BLOG/Ractis2006/49451/Article.aspx
【参考】
★ トヨタ自動車ホームページ「ラクティス・公式サイト」
URL=http://toyota.jp/ractis/