試乗記・20〜トヨタ アルファード〜
ミニバン界の「ファーストクラス」
本日の2本目の記事は、2代目アルファードの試乗記の
短評をお伝えしたいと思います。

アルファード 350G“Lパッケージ” フロントビュー
【写真をクリックすると、2代目アルファードの解説等の記事をご覧頂けます】
☆試乗グレード 350G“Lパッケージ”4WD(6 Super ECT)
☆試乗グレード概要
今回、試乗したグレードは、V6・3.5L「2GR−FE」というエンジンが搭載されたアルファードのトップモデルで、このグレードの装備品は、ツインムーンルーフ、パワーバックドア、雨滴感知式ワイパー、本革シート、エグゼクティブパワーシートなどが奢られています。
トランスミッションは6速ATが搭載され、エンジン、トランスミッションはヴァンガードなどの車種に搭載されているものと共通しています。
☆動力性能
まずは、動力性能の印象から述べます。エンジンの吹きあがりが軽く、エンジンから伝わるサウンドが爽快な印象を受けます。今回の試乗コースは山岳路をチョイスしましたが、2トンを超えるボディをぐいぐいと引っ張り、力強いエンジンに仕上がっていると感じ、トランスミッションのシフトショックも巧みに抑えられ、このエンジンから伝わるパワー感ととトランスミッションのバランスが良く、スムーズな走りを提供してくれると思います。
エンジンの印象は、去年試乗した「ヴァンガード3.5L」の印象と全く変わりませんでした。

2代目アルファードに搭載されているV6・3.5Lエンジン「2GR−FE型」
☆乗り心地・ハンドリング
乗り心地は、フラット感がまずまずで、足周りのセッティングはやや硬めだと思いました。凹凸路面のシーンに遭遇しても、キャビンから不快な震動が伝わりにくく、この辺の仕上がりは、トヨタが得意とする分野だといえるでしょう。2代目アルファードには電子制御デバイスが組み込まれたサスペンションを採用されていないらしく、サスペンションの動き方は自然だという印象で、電子デバイス特有の不自然なサスペンションの硬さと動きが排除されている点に好感が持てました。個人的には、このクルマの性格を考慮すると、足周りのセッティングはもう少し柔らかくても良いと思います。この点については、足周りが馴染んでいないことを付記しておきます。
ハンドリングは、パワステのアシスト量が先代モデルと比べ、かなり自然に仕上がっていることに気が付きました。先代モデルでは、凹凸路面のシーンでステアリングの動きが敏感に反応し、中立付近の軽さが目立つタイプでしたが、今回のアルファードは、電動パワステが採用されているのにもかかわらず、トヨタ車の中では一番自然なフィールに躾けられているパワステという印象で、中立付近の軽さがないことがパワステ面における大きな収穫だと思います。
ロール感は先代モデルより抑えられ、車両の姿勢は安定していますが、4WDモデルの場合、16インチタイヤを履いているため(※)、ボディ重量とタイヤサイズのバランスの悪さが目立ち、この点だけは4WDモデルの大きなマイナス点になるかもしれません。私の率直な意見として、4WDモデルにも17インチを装着して欲しいです。また、3.5Lという大排気量エンジンが搭載されているFF駆動の場合、回頭性が悪いのが一般的な考えですが、アルファードの場合、S−VSCが奢られているので、ノーズの重さはこのデバイスによってカバーされていると思います。
(※)=240S及び350Sには18インチタイヤを(駆動方式を問わず)、FFモデルには240Xを除き、17インチタイヤを装着されているとのことです。240S及び350Sにはメーカーオプションとして16インチ(4WDモデル)ないし17インチタイヤを設定されています。

アルファード 350G“Lパッケージ” インパネ
☆ブレーキ・騒音
ブレーキは、ブレーキペダルのタッチ感がスポンジーで、ペダル剛性がやや不足している印象を受けました。ブレーキの容量は、ボディサイズと釣り合っていて、この点についてはまず問題がないレベルに仕上がっています。
特に街中のストップ&ゴーの走行パターンを繰り返すと、ブレーキペダルの微妙な踏み加減の調整が難しく、このシーンに遭遇すると神経を使うという感じがしました。
ノイズは60km/h付近でAピラーがある運転席付近からの風切り音が発生し、風切り音の遮断の甘さが目立ち、この点については、フラッグシップミニバンというコンセプトを持つアルファードに似合わない感じがします。
☆燃費
燃費については、正確な計測をしていませんが、瞬間燃費計の表示によると、山岳路でアクセルペダルを踏み込んだ場合、5〜6km/L程度で、街中では瞬間で12Km/Lの数字をマークしました。あくまでも燃費の数字に関しては、参考程度としてお考えください。
今回のアルファードは、初代のコンセプトの良さをきちんと受け継ぎ、この来るの性格は積極的な走りを楽しむよりゆったりとした移動空間を楽しむ方が相応しいかと思います。
2.4Lの4WDモデルは、8月に発売されるとのことで、目下、このボディと2.4Lエンジンの組み合わせが気になるところです。
【参考】
☆トヨタ アルファード・オフィシャルサイト
URL=http://toyota.jp/alphard/
☆Gazoo.com「新型アルファードセールスポイント」
URL=http://gazoo.com/toyota/alphard/0805/index.asp