試乗記・25〜マツダ ビアンテ〜
アグレッシブなスタイルで纏ったミニバン。
2008年7月に発表された「マツダ ビアンテ」の試乗短評と
このクルマを見た時の印象、クルマの概要を交えて
お伝えしたいと思います。

マツダ ビアンテ フロントビュー(写真は20CS FF)
☆試乗グレード:20S FF(5EC−AT)
☆ビアンテの概要
マツダビアンテは2008年7月にデビューし、マツダにとってはボンゴフレンディ以来のトールスタイルに纏ったミニバンです。ビアンテのベースになっているのは、プレマシーで、サスペンションはフロント・ストラット、リア・マルチリンクとなっています。エンジンは2L直噴ガソリンエンジン「DIJI(LF-VD)」と2.3LDOHCエンジン(L3-VE)の2種類が用意され、トランスミッションは5速AT(FF)と4速AT(4WD)の組み合わせとなっています。但し、2.3Lエンジン搭載車はハイオク指定になっているので、その点は注意して下さい。(2Lエンジンはレギュラー指定)
駆動方式は、FFと4WDが用意され、FFは2Lと2.3Lエンジンの2種類、4WDモデルは2Lのみの設定となっています。
ボディサイズは、全長4715mm、全幅1770mm、全高1835mm(4WDは20mm+)で、全車3ナンバー扱いとなり、このボディサイズに纏めた理由としては、室内の解放感を高めたいという考えがあるらしいです。
このセグメントの競争が激しくなっている今日、ビアンテの新規参入により、一段と盛り上がりそうな感じがします。

マツダ ビアンテ リアビュー(写真は20CS FF)
☆ビアンテの実車を見た印象は?
昨日、お伝えしたエクシーガの後にこのクルマを拝見し、このクルマの第一印象は、アグレッシブなエクステリアデザインに纏っている事です。写真で見たときは、好みの別れるスタイリングになっているなと思いましたが、実車を見ていると、ビアンテのライバルにはない「スポーティ」なイメージを巧みに表現されているのが印象的でした。
インテリアもエクステリアデザインと同様、スポーティ路線で纏められ、質感共々マツダのデザインアイディンティティを表現されている事に気が付きました。また、Aピラーに内蔵されている三角窓の面積が大きく取られていて、ピラーの死角が低減されていることもこのクルマの大きな特徴といえるでしょう。

ビアンテのインスルメントルパネル(写真は20CS FF)
☆ビアンテを走らせてみると…
次にビアンテの試乗短評になりますが、今回、試乗したのは20Sというグレードで、トランスミッションは5速ATが与えられたモデルです。
エンジンは、2L直噴ガソリンエンジンが搭載されていて、エンジンの回り方は活発という印象が強く、直噴特有の打音が聞こえなかったことが印象的ですが、エンジンノイズは、ライバルとなるノアやセレナと比較すると、やや大きめです。
エンジンそのものも扱いやすく、トルク感もそこそこあり、トランスミッションのシフトショックも巧みに抑えられ、また、回転の落ち方もスムーズで、アクセルON・OFFにした時のレスポンスが良かったことも付記しておきます。
乗り心地は、明らかにソリッドという印象が強く、ライバルと比較すると、快適な移動空間より走りに拘ったと思わせる出来になっていて、この辺のチューニングの仕方がいかにもマツダらしさを感じさせる部分です。路面の悪い所でも衝撃の吸収の仕方が巧みで、フラット感はまずまずのレベルに仕上がっています。
ハンドリングは、市街地パターンで試乗したため、限界は無知数ですが、パワステの感触が良く、電動ポンプ式油圧パワステを採用したのに大きく貢献しています。
ステアリングのアシスト量は、全般的に重めで、自然なフィールを感じ取らせてくれるのが、ビアンテのライバルで味わえない部分だと感じました。
ビアンテを総括すると、走りの喜びと快適な移動ツールとしての機能が両立したミニバンだというのが試乗した時の感想です。
スタビリティコントロールと言った電子デバイスやサンルーフが未設定されている事がこのクルマの弱点になりますが、これらの装備を十分にカバーできている要素がビアンテの走りに盛り込まれていると感じています。
個人的には、シートアレンジ、特にフルラゲッジモードの使い勝手が、このクルマのライバルに劣っている事が残念な部分だと思います。このクルマのセリングポイントといえば「リビングモード」という、2列目シートに広大なレッグスペースが確保でき、ゆったりした空間が実現するところにないでしょうか?

ビアンテに搭載される「DIJI(LF-VD型)」エンジン
【参考】
☆マツダ ビアンテ・オフィシャルサイト
URL=http://www.biante.mazda.co.jp/