賢治の学校 綾

綾には日本一の照葉樹の森などの雄大な自然が残されています。この環境の中で自然農を中心に学ぶ学校作りをingで行っています。人間に備わっている喜びを大事にした学びの場作りを行っています。いい汗でいい笑顔に!!


宮沢賢治 童話集vol.5

2008年7月7日

御田祭(おんださい)ウィークですっ!!げつようび。

宮崎県東臼杵郡にある美郷(みさと)町で昨日開催されました、なななななんと980年も続く!!!田植えのお祭りである御田祭に、賢治のメンバーで行ってきましたので、その模様を7回くらいにわけてお届けしますっ(な、長っ!!笑)。あまりにも盛りだくさんで、みせたい写真もいっぱい撮っちゃったので、もう、いいやぃ、ただただ楽しんでくれることを願うばかりですぅ・・・それでは、いってらっしゃ〜い! 

 

 

 

 

 

 

学校から車で二時間半くらいかけて、御田祭会場駐車場に到着しました。

 

あたりの空気がすんすんと澄んでいる様子。おおきな手のひらをぴぃんと

張ったような雲が、はやくもカラリとした真夏を誘い込んでいるようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御田祭は、日陰山(別名 権現山)の中腹に祀(まつ)られている田代神社から

はじまります。

この祭りの主祭神であるヒコホホデミノミコト(ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメのあいだに生まれたお子。後にトヨタマヒメと結ばれ、ウガヤフキアエズノミコトの父となります・・・やややややっ??)の御神霊を里にある上円野神社よりお迎えし、神事によって田代神社に安置されたお御輿(みこし)に乗り移られ、ふたたび辺りを巡り歩きながら(御神幸)、里へと御降りなさるという行程を中心に祭りはすすみます。

 

それはまるで、<ふゆ=冬、増ゆ>に里から森へと還った田の神さあが、

<はる=春、張る>とともに里へと降りて稲に宿っていく、古い日本の豊穣信仰と

似ていますね。

 

 

・・・駐車場の裏手の山を少しあがると、神社の鳥居が見えてきました。

 

お空では、大きく口を開けた龍が飛んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御田祭自体も、参詣者の無病息災と豊作を祈願するお祭りなんです。

 

ぼくたちも、今年度の作物の豊作をねがい、お参りにあがります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳥居のなかは静けさが増し、すずしく感じるくらいでした。

 

杉の並木をくぐって歩きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おもむきのある石段をきしりきしりとあがりますと、そこに社(やしろ)がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社はけっして豪奢ではありませんが、静謐さを漂わす木造のうつくしいつくりに

こころがきゅっとひきしまる思いがしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精巧な龍の彫刻にたましいがやどり、空に鎮座し 域を護っています。

 

 

さっき、お空にいらっしゃった方はこの方??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社のうしろもシンプルでした。

 

宮崎の いのちのたぎるまばゆい風土に 侘びの神域をみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社の背後の山には、石でくみあげられた祠のようなものをみかけました。

 

社の周囲、特に背後には社自体より歴史の古く、かつ重要な聖域がある、

とぼくは(勝手に)おもいこんでいるんですが(中沢新一さんの影響だったような

気も)、この場所もたとえば伊勢神宮の皇大神宮の床下に鎮座する太陽神

アマテルを祀る心御柱(しんのみはしら)のように、より根源的な自然神がおわします場所ではないのか。あるいはその形が類推させるように皇祖神アマテラスがお隠れになった天の岩戸をモチーフとして、後光を放ち続けているのか・・・

          

              <参考文献> 正木高志著 「空とぶブッダ」

 

 

 

 

イメージは ただただ飛翔していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちかくで似たようなかたちを 生きた木の根元に見つけました。

 

 

傷を負った部位を、樹木の形成層にあるカルス(保護組織)がゆっくりと呑みこみ、癒していきます。

 

 

木喰(もくじき)さんなら、きっと仏をお彫りになるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おごそかな雰囲気とともに、社のなかで神事がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御輿とともに、それを担ぐ青年たちも列を組み 神事を見守ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しずかに外で 祈祷に耳を傾ける宮司さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたりはせなかに今日の重責を背負い、まだかまだかとそわそわしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里には現在、ヒコホホデミノミコトはお留守中です。

 

もうすぐもどりますよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社のまわりを三周ほどまわり、道案内者の国つ神、サルタヒコに導かれながら、

里をめざします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天狗のお顔が参拝者の視線を惹きつけていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神妙にひびく笛の音に守護された、勇ましい青年たちが御輿とともに続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まつりの息づく郷里には修学後も残る、あるいは舞い戻る青年が多いそうです。

 

 

故郷に根を下ろすのは自然なのか それとも潔い英断なのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日の鳥をのせたポールを立てて太陽神を祭るのは、はるか五千年の昔から

今日まで中国の長江流域で行なわれてきた稲作・漁撈民の太陽信仰だった。

この太陽信仰は、紀元前4世紀ごろ越南からでて一時中国を支配し、まもなく

滅びて朝鮮半島や日本列島に渡った越人(えつじん)によって、弥生時代の

はじめにもたらされた。この国のもっとも古い渡来系の信仰だ。」

 

                    同上 正木高志著より

 

 

「フウの木で作った(苗<ミャオ>族の生命世界の根幹を司る宇宙樹である)

ロショウ柱の先端には、鳥がとまっていた。鳥は太陽の昇る方角を向いている。」

 

                安田喜憲著「竜の文明 太陽の文明」より

 

御輿の上部におわす鳥は、ポールにも柱にもとまっていませんが、豊作祈願の

神社で太陽信仰が行なわれるのは自然なながれであり、また苗族の生活圏と

この宮崎の地は共に<照葉樹林文化圏>として多くの共通点を持ってもいます。

 

 

田代神社に安置されている御輿のこの鳥も、普段は東を向いているのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神ノ木である榊(さかき)を片手に、思案に暮れるサルタヒコ。

 

間違ったりしないよう、里へのただしい道をいまいちど確認しているのかのようです。

 

 

ところで、サルタヒコとは 「ほんとうは佐太の彦。佐太とは狭田つまり水田だ。

もともとサルタヒコはこの地(出雲)で稲作をはじめた氏族の神だったのだろう。」

 

                  同上 正木高志著より

 

といいます。御田祭とも、そういう視点からもかかわりが深いようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・いきるとは 仕えるということですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御輿を担いで降り、いよいよ里に出発です。

 

「うわっ、超怖っ!!」  と声もあがりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

境内内でみつけたちいさなちいさな鳥居。

 

ぼくたちはいま、このなかにいるんじゃないのか・・・・とかついつい考えたり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なにはともあれ、ちいさなぼくらもお祭りに出発です。

 

 

 

 

 

 

賢治の学校・実習生  緑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2008年7月7日 6:15

コメント

バムセ [2008年7月9日 13:36
きれいですね。写真の撮り方もあるでしょうし、風景もすばらしいので、ほんといい写真ですね。私も以前は祖父の家の神社の行事に参加してましたが、なんだか厳かで、心が落ち着きますね。こういう行事は意味があって、残すべきですよね。
[2008年7月10日 19:46
バムセさま

こんばんは。そして、ありがとうございます。

継承されてゆく文化には魂がこもっているんでしょうね。
地元の人たちの清々しいお顔が印象的でしたよ。

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