関本 4犠打のプロ野球タイ記録
重苦しいゲーム内容でした。同点に追いつくのがやっとの状態、調子の良いときは一気に逆転できるのですが、連敗中のプレッシャーか?攻め切れません。
ウイリアムスが1点取られ逆転された時は、まだ連敗が続くのかと諦めていました。小刻みにピッチャーを代えてくる野村野球にやられたという気になっていました。
最後は代打の桧山、高橋がチームを救ってくれました。これからチームは再浮上です。
「うーん、いろいろありすぎましたね」から関本のインタビューは始まりました。
感慨深げに振り返った節目の100犠打は、初回に決めました。赤星がレフト前ヒットで出塁すると、初球をピッチャー前に楽に成功させました。
3、5回も初球で決め、いずれも赤星を2塁へ進めたのです。極め付きは7回無死1、2塁。1−2と1点を追う場面でした。
「一塁手に捕らせるか、ボールを殺すか迷ってしまった」と関本
初球から2球続けて失敗して追い込まれましたが、1球ボールを挟んだ後の4球目も、ベンチのサインはバントでした。気合を入れ直し、きっちりと4球目を投前へ転がし4回目の犠打成功です。
続く新井がレフトへの犠飛で同点になり、関本のつなぎの役割が、報われた瞬間でもありました。
「バントは決めて当然と思われるけど。その難しさを皆さんにも知ってもらいたいな」
そう言って報道陣を笑わせましたが、図らずもバントの難しさを痛感したシーンがあったのです。4月8日の中日戦。0−1の7回無死1塁で、代打として送りバントを成功させた直後でした。
「ベンチへ戻ったら、急に吐き気が襲ってきたんです。よく決められたな、と思った途端に…」
目に見えないプレッシャーに気づかされた関本です。プロの世界はたった一つのプレーで、働き場を失うこともあるのです。厳しい世界をくぐり抜けてきた男にしか知り得ない、初めての体験だったようです。
守備では2回2死満塁では、ドミンゴのセーフティーバントを完ぺきに処理しました。3回はリック、5回は渡辺直の痛烈な打球を横っ跳びで好捕。守備でも存在感を見せつけた関本でした。
「こんなんで来ていいのかな。すいません」
お立ち台では頭を下げましたが、異論を唱えるファンは誰一人いません。4つを加え、今シーズン22犠打で平野を抜いてのリーグ単独トップは、誇れる数字です。