墨と蚊取り線香と汗と
安心院家族旅行村内のB&G海洋センターの体育館は
高校生たちの墨と蚊取り線香と熱気でムンムンしていた。
別府大学の荒金大琳先生主催で、毎年開催されている
高校生書道研究会。
毎年夏に、高校生を対象に開催している1日の書道合宿。
今年で、15回目。
荒金先生のお弟子さんが、高校の先生になられ、またその生徒たちが
全県から集ってきた。
「珍しい合宿だなあ」と
夕方様子を見に行くと、
体育館一杯に広げられた下敷きや紙、見本、筆。
文化部のように見えて実は運動部?というように汗だくで真剣に取り組んでいる。
隣の手本を見ながら、一生懸命書いている。
先生の奥様 荒金節子さんにお話を伺う。
高校生が主に書いているのは、中国の古典。
周や奏の時代の文字なのだと。
小学生時代、書道の時間なので、私たちがずっとお手本として紅色の習字で書いてもらった楷書は、
唐の時代に完成されたもので、書としてもかなり完成された書体とのこと。
実はそれまでの書体の中に書の楽しみがあるとおっしゃられました。
‘見本に従い、きれいな字を書くということ’
私たちは、きれいなはねとかのびとか出来たときに
○をもらうけれど、書を楽しむ方々の本当の喜びはそことは別のところにあるのですね。
高校生たちは古典の本を見ながら、自分の書いてみたいものを選び
先生に見本を書いてもらいます。
その際に、先生にその古典の意味や書体や歴史についても教えてもらいながら。
高校生達は、4000年前の中国に思いを馳せながら、
書に取り組んでいるかもしれませんね。
教科書を手本にするのと、実際に先生に書いてもらうのとでは
墨のつき方や筆のもって行きかたが全然違うといいます。
1泊2日、じっくりと書に向き合う高校生。
ぜひ思いきり書いて欲しいと思います。
それにしても夕方の体育館は、もちろんクーラーもなく、扇風機もなく
そして風もなく・・・。
墨と蚊取り線香と汗のにおいが充満していました。
熱い夏ですね。
足の裏まで・・・。
各農泊家庭におかれている看板も
数年前、荒金先生に書いていただいたものです。
今度泊まりにこられたときに
ぜひ、見てみてくださいね。