オリンポスの神々の島が消える日。
かつての炭鉱の町は、大きく変貌しようとしています。最盛期には2万人を超す人々が住んで賑わっていた炭住が、そのまま小高い丘の上に廃墟となって放置され続け、緑の木々の中に林立する中層のアパート群は、遠望すると新しいリゾート開発地のようにも見えたり、またオリンポスの神々の島と譬えられたこともあります。
その炭住のひとつ平和寮が取り壊されてしまいました。
校舎を連想させる各階の長い廊下や、アパートとは思えない広い共同浴場、
当時ではめずらしい大きな寮としての役割をもち、
歴史の息づかいを感じる建物でした。
見る人によっては、老朽化を危惧する声や怖さを感じる人がいたことも事実ですが、
この建物には崎戸炭鉱の栄華の経緯があり、
建造物としても産業遺産に匹敵する価値があるものとして、
なおかつ、四季折々豊かな表情を持つ歴史のシンボルとして、
ぜひとも保存をしてもらいたかった建造物のひとつでした。
これからも次々と歴史遺構・アパート群の取り壊しが決まっているようですが、
日本全国でも貴重な生活圏と隣り合わせの炭鉱遺構が消える日が残念でなりません。

昨日から連泊で宿泊している愛知からのお客さんも、
炭鉱遺構を見に来たなかの一人ですが、
壊されたことを知って「間に合わなかったか」と
写真に残せなかったことをとても残念がっていました。
巻き座(福浦)
美崎アパート群(バトルロワイヤルUロケ地)