雲丹かすてら
祝いの席や祭りの膳には欠かせぬ物の一つとして、今に伝えられています。
期間限定「幻の雲丹かすてら」の原材料も教えちゃいます。
他の地のものとは格段の差があるといわれている豊饒な味わいの雲丹を存分に使い、
新鮮な白身魚や卵を加え焼き上げた物をこの崎戸島では、
通称「雲丹かすてら」と呼び大変貴重な食べ物として喜ばれています。
また、焼き色がカステラにそっくりな事から、その名の由来があります。

2006年、九州のムラ19号「ムラの食守」でも紹介されました。
以下、紹介記事です。
西海市は、日本でも早くからポルトガルとの交易で栄えた町として知られている。
今でもかぼちゃのことをポルトガル語のボーブラと呼ぶなど、
暮らしの中にも自然と取り込まれてきた。
そのポルトガルから伝わったものとして有名な洋菓子のひとつがカステラ。
当時、カステラといえば大変貴重なお菓子で、庶民の口に入ることなど滅多になかった。
そのカステラをなんとか食べたい。
そんな庶民の夢を叶えたのが、いまも西海市崎戸町本郷に伝わる「雲丹かすてら」だ。
崎戸の島では、潮がいい日には村人たちが浜に集まり、
にわか芝居を楽しむ風習があったそうだが、
その時、各家庭から持ち寄られた弁当に欠かせない一品が「雲丹かすてら」だった。
甘くてふんわりしたカステラに似せてつくった「雲丹かすてら」。
その実体は、イセエビをすり身にして、
ふんだんに雲丹を混ぜてつくる厚焼きかまぼこのことだったのだ。
なんという贅沢。今では考えられない取り合わせだ。
イセエビにしても雲丹にしても昔は捨てるほど獲れていたという崎戸の島だからこそできた珍味。
見た目は確かに少し小ぶりのカステラ。周囲には焼き色がつき、包丁を入れると中身は黄色。
しかし、一口含むとお菓子のカステラとはまるで違う風味が口の中に広がる。
イセエビのよく締まった身から出る旨味と雲丹が磯の香りを運んでくる。
しっかりとした食感は、カステラというよりかまぼこに近い。
崎戸の島では、今も祝いやお祭りの時に家々でつくり客人をもてなすという。

「幻の雲丹かすてら」の原材料となる崎戸産大型イセエビ。
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雲丹かすてら写真提供:南 雄二氏
雲丹かすてら詳細情報:http://homepage3.nifty.com/SAKURA-SAKURA/