心温まるエピソード
当館図書閲覧室は、自動車研究の目的で、出版社や大学の学生さんなどにご利用いただくことがあります。
そこで、ちょっとしたエピソードをご紹介します。
昨年、ある大学の中国の留学生さんが「自動車広告の歴史を研究したい」とのことで図書閲覧室にみえました。

その時期、カーグラフィックを創刊から公開していたので、そちらをご案内しました。
その方は、毎日のように開館から閉館まで図書閲覧室に通い、ノートと鉛筆片手に、カーグラフィックやその他雑誌を1誌1誌、広告の掲載されているページを探して熱心に研究されていました。
雑誌を利用するとき、勉強机に棚からまとめて数冊運んできては、戻していました。
特にカーグラフィックは3冊を1つにまとめた合本になっており、一度に数冊手で運ぶのは、重くてなかなか大変そうでした。
それを見ていた受付スタッフが、一度に沢山の雑誌を運べるようにと、移動が簡易なラックを貸出し、利用の手助けをしました。
そのようなやりとりがしばらく続き、その学生さんは研究を終えました。
それから約半年ほど経った昨日、その学生さんと、その学生さんを指導していた准教授さんが当館にごあいさつにみえました。
感謝のお言葉をいただき、資料提供側としてもとても喜ばしいことでした。
微力ながら、研究に協力できたことが当館として大変意味のあることです。
その学生さんから、大学に提出された「成果報告書」の写しをいただきました。
その内容は、中国と日本の自動車広告の歴史を比較しているものでしたが、本文の日本語も非常に分かり易く、大変まとまった良い資料が出来上がっていました。
当館でも、広告と自動車の関わりについても展示で触れることがあるため、情報を提供してくださったことにも感謝です。
(寄贈いただいた報告書)

今回は、自動車の歴史研究に役立ち、共に学べるような博物館になっていきたいと強く感じさせられたエピソードでした。