まるでジェットコースターのように〜中国出張雑記D
三輪車で遊んでいた子供がある日突然車を与えられ、公道を走っても良いとしたらどうなるでしょう。
今回の出張も4日目。昨日までと違い、今朝は工場の車が9時にピックアップに来るので、朝はゆっくりできます。朝食もゆっくり摂って、これまでの3日間の出来事の話をしたりして時間を過ごします。
出張も残り後2日。明日は日本に帰ることができると思うとやはり嬉しくなります。
今日の行き先は常州です。長江をさかのぼる感じで、上海と南京のほぼ真ん中といった位置関係でしょうか。途中に蘇州や無錫といった日本人にもなじみの深い街があります。上海から常州までは車で2時間強。しかし、快適なドライブとはどうしても言えません。
常州から迎えに来る運転手は、典型的な中国式運転をします。日本人には信じられない荒っぽい運転です。でも、それが中国では当たり前なのです。その恐ろしさは例を挙げたら限がありませんが、そのひとつが高速道路での蛇行運転と路肩走行。日本でも、渋滞がひどいとき、路肩を走る車がありますが、中国のそれはそこに車が走れるスペースがあるからなのです。渋滞でも何でもありません。
一般に、中国人は、とにかくスペースがあれば、どこでも走ります。大型バスだって路肩を猛スピードで走って追い越していきます。彼らはとにかく1秒でも早く1メートルでも前へ出ようとします。だから、スペースさえあればどこでも走ります。1メートル先にはこだわりますが、10メートル先のことは見ていません。
その一方で、わが道を行く人種である中国人は決して道を譲りません。後ろからせつかれようがなにしようが、自分が前に進むためなら、人に道を譲ることなどありません。一般道でも、同じです。右端を人が歩いているとします。その左を自転車が追い越そうとします。その自転車を耕運機が追い越そうとして左へ出ます。その後ろから車がクラクションを鳴らして、追い越そうとします。でも、だれも避けません。これが片側1車線の道やセンターラインのないような道で行われるのです。
もうひとつ行きましょう。
中国の高速道路は、時々人が歩いています。決して工事や掃除の人ではありません。前回の出張のときは、常州へ行く同じ高速の中央分離帯の脇をスーツケースをコロコロと引いて歩くおじさんを見ました。同じように、帰り道では、天秤棒を担いで分離帯脇を歩く人を見ました。その1メートル横を車が100キロ以上のスピードでビュンビュン走っていきます。誰も気に留める様子はありません。日本なら大騒ぎになるところです。
中国の交通事情で、もうひとつ日本人がなじめない大問題は道路の横断です。日本人は、「道路を渡り切る」ことができると判断したら、渡り始めます。しかし、中国人は、その瞬間行けるところまで行きながら渡ります。4車線ある道路なら1車線ずつでも渡ります。レーンとレーンの間に立って次のレーンが渡れるタイミングを待ちます。車はといえば、そんな道路の真ん中に立っている歩行者にお構いなく、ビュンビュン走り去ります。自分の立っている前と後ろの1メートルどころか50センチぐらいのところを猛スピードで車が走っていくなんて想像できますか。想像するだけで命が縮む思いがするのではないでしょうか。
まだまだ恐ろしい話は尽きませんが、車が常州に着いたようです。この続きはまたの機会にして、最後に常州市内の様子を写真でご覧ください。

12階の事務所から窓越しに見る隣の病院です。
曇っているのと窓ガラスが汚れているのでちょっと
かすんでいます。