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サッポロファクトリーのクリスマスツリー

2007年12月9日

ホンダ S500/S600/S800

ホンダスポーツカーの歴史はこのクルマから始まった。

 

本日の2本目の記事は、「ホンダS500/S600/S800」をご紹介します。

 

 

ホンダ S800(AS800型) フロントビュー

 

★ ホンダSシリーズ前史 

 

ホンダSは1962年(昭和37年)10月に開催された第9回東京モーターショーでS360とS500という2台のライトウェイトスポーツカーが展示されていました。この2台は、オールアルミ製シリンダーブロック、クランクシャフトは組立て式のニードルローラーベアリング、DOHC機構を備えたエンジンが搭載され、S360の最大出力は33ps/9000rpm以上、S500の最大出力は40ps/8000rpm以上と発表されていました。当時のエンジンはOHV方式が主流で、10000rpm近くまで回るエンジンは、斬新なものでした。また、フロントサスペンションは、フロント・ダブルウイッシュボーン/トーションバー、リアサスペンションは、チェーン駆動によるドライブアクスルが採用され、左右の後輪にチェーンケースが備わり、このケースはトレーニングアームの役割を兼ねており、ショックアブソーバーとコイルスプリングのユニットで、チェーンケースを吊り下げられている構造になっています。

 

★ ホンダS500(AS280型)

ホンダS500が発売されたのは、1963年(昭和38年)10月からですが、実際には1964年1月からデリバリーが開始されたといわれているそうです。S500と同時に出品されていたS360は、市販化が実現できず、S360に搭載されていたエンジンは、ホンダ初の4輪車「T360」に採用されました。ホンダS500のエンジンは、531ccの排気量から、最大出力は44ps/8000rpm、最大トルクは4.6mkg/4500rpmを発生し、S500の車両重量は675kgでした。

S500は1964年の10月に生産が中止され、モデルライフとしては極めて短いものでした。

 

★ ホンダS600(AS285型/AS285C型)

ホンダS600が発表されたのは、1964年(昭和39年)1月で、デリバリーが開始されたのは、発表から2ヵ月後の1964年3月の事でした。

エンジンは、S500に搭載されたエンジンをベースに、ボアとストロークが拡大され、排気量は606ccで、最大出力は57ps/8500rpm、最大トルクは5.2mkg/5500rpmを発生していました。1964年の東京モーターショーで、S600クーペが発表され、翌年の1965年(昭和40年)にデリバリーが開始されました。クーペモデルは、ビジネスユースをターゲットに置かれていて、当時としては、斬新な販売戦略があったそうです。スタイリングは、ファストバック風のデザインに纏められ、テールゲートを持つフォルムが特徴でした。また、そのモデルが発表された頃にコンバーチブルモデルで採用されていたガラス製の「ヘッドランプカバー」が廃止され、ラジオ、ヒーターなどが装備されたSM600とSM600クーペが発売されたそうです。

S600は1966年(昭和41年)8月に生産が中止されました。

 

★ ホンダS800(AS800型/AS800C型)

ホンダS800は1965年(昭和40年)の東京モーターショーで発表され、コンバーチブルとクーペの2台が出展されていました。エンジンはボア・ストロークともに拡大され、791ccの排気量から最大出力70ps/8000rpm、最大トルク6.7mkg/6000rpm、最高速度は160km/hというスペックを誇っていました。

市販が開始されたのは、1966年(昭和41年)1月で、デビュー当初はS500、S600と同様、リアサスペンションはチェーンドライブを採用されていましたが、発売から4ヵ月後の1966年の5月に常識的なリアリジットアクスルに変更され、スプリングはコイル式を用いられていました。サスペンションが変更された理由としては、対米輸出の際、チェーンドライブによる事故を未然に防ぐための措置として、変更されたらしいです。

1968年(昭和43年)5月にマイナーチェンジを実施し、エクステリアは輸出仕様とほぼ同じになり、自動選曲式のラジオとヒーターが標準として備わっていたそうです。

1970年5月に生産が中止され、約7年間に渡るホンダSの歴史にピリオドを打ちました。

 

ホンダSは、現在のホンダスピリットが開花したクルマで、後のNSX、現在のシビックタイプRなど、ホンダSのDNAを現代まで伝わっていると思い、独創的なDOHCエンジンとチェーンドライブが、精密機械のような仕上がりになっているクルマだと思います。

 

【参考】

★ Gazoo.com 名車館「1963年 ホンダ S500」

URL=http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=839

 

★ Gazoo.com 名車館「1965年 ホンダ S600」

URL=http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=840

 

★ Gazoo.com 名車館「1966年 ホンダ S800」

URL=http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=8203

 

★ YouTube ホンダ S600のCM

URL=http://www.youtube.com/watch?v=lDZXnN89sqo&feature=related


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2007年12月9日 19:14

コメント

Joe Montana [2007年12月9日 22:50
こんばんは。
ホンダのSシリーズ、いいっすね。(^^)
お金と暇に余裕があれば、手にしてみたい一台です。
この車にはやっぱり黄色が似合いますね。
 #赤も捨てがたいけど・・・

Y's [2007年12月9日 22:57
こんばんわ。
S600・・・ホンダの四輪車が海外で初めて勝利した車でしたね。
64,ニュル・ADAC500kmレースで1000ccクラスで2位に2ラップ差をつけての勝利だったとか・・・。
この時代の車には、今でも憧れを感じています。

おぺ [2007年12月9日 23:23
こんばんは。
こうしてSシリーズの経緯をみてみると、ホンダ4輪車のキャラクターはここで既に確立されていますね。これからも"ホンダらしさ"を受け継ぐスポーツモデルを期待したいと思います。

ファシスト [2007年12月9日 23:30
こんばんは。
この車はホンダの車なんですね。
パッと見たとき外国の車に見えました。
スタイルいい感じ。
ウインカーは今のようにサイドからは見えないんですね。

LUXEL [2007年12月10日 1:14
★Joe Montanaさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>お金と暇に余裕があれば、手にしてみたい一台です。
私も財力と車庫のスペースに余裕があれば、一度所有してみたいクルマですね。このクルマのエンジン音がたまりませんね。
>この車にはやっぱり黄色が似合いますね。
ホンダSに黄色のボディカラーが追加されたのは、S800になってからです。
ホンダSはヨタハチと同様、赤のボディカラーのイメージが強いですね。(^^ゞ

LUXEL [2007年12月10日 1:20
★Y'sさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>S600・・・ホンダの四輪車が海外で初めて勝利した車でしたね。
ホンダSは海外のレースにおいて、優秀な戦績を残しましたね。
1964年と1967年にニュルで開催された500kmレースではクラス優勝しましたね。1964年の時のドライバーはデニス・ハルムさん、1967年の時のドライバーは、生沢徹さんが操縦していました。
>この時代の車には、今でも憧れを感じています。
このクルマも1960年代を代表する憧れの日本の名車ですね。

LUXEL [2007年12月10日 1:25
★おぺさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>こうしてSシリーズの経緯をみてみると、ホンダ4輪車のキャラクターはここで既に確立されていますね。
S360とS500がモーターショーで発表された前後にホンダが第1期のF1に進出するという発表があったそうです。このクルマに導入された技術は、F1はもちろんの事、NSXやシビックやインテグラのタイプRに繋がり、ホンダのDNAはここから始まったという事がいえると思います。

LUXEL [2007年12月10日 1:31
★ファシストさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
>この車はホンダの車なんですね。
はい。
このクルマは、ホンダで初めての乗用車として発売されたクルマで、日本をはじめ、海外でも未だに人気が高いクルマです。
>ウインカーは今のようにサイドからは見えないんですね。
この当時のクルマは、サイドにウインカーが取り付けられていないクルマがありました。
このモデルの最終型では、サイドにウインカーが取り付けられていました。

hotosa [2007年12月11日 0:24
こんばんは〜
遅レス失礼します<(_ _)>
本田のS500/600/800はヨタ8とは対極のスポーツカーで特にエス5は希少です。
自分の先輩がエス6に乗っていて一度だけ運転したことがありますが、600ccという排気量からは想像できないくらいトルクがあって驚きました。高回転のエンジン音,デュアルパイプからの排気音はなんともいえないですね。
又、チェーンドライブという独特の方法をとっているのですが、チェーンテンションの都合で加速時に後ろが上がり、減速時に後ろが沈み込んであまり姿勢変化が起こらないため運転特性も特殊でクイックな物でしたね〜

LUXEL [2007年12月11日 20:39
★hotosaさんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
コメントお待ちしておりました。
>本田のS500/600/800はヨタ8とは対極のスポーツカーで特にエス5は希少です。
ヨタハチとホンダSは、設計はもちろん、スポーツカーとしてのコンセプトの違いが全く違いますね。ホンダS500は生産期間が短かったため、現存する車両はかなり少ないですね。
>チェーンドライブという独特の方法をとっているのですが…
私自身、ホンダSに乗った事はありませんが、交差点の右左折時に後輪の回転数の左右差によって非常に曲がりづらく、チェーンドライブ独特の癖があると 聞いた事があります。確かチェーンドライブはファイナルギア一体型だったと思います。(もし、間違っていたらごめんなさい)

EP82-SW20 [2007年12月16日 23:19
こんばんは。
こちらはヨタ8に比べればどちらかというとセダンに近いスタイリングだという点。
また、ヨタ8よりも後に目にすることになった、という点で幼い私の目にはインパクトが薄くなっていますね。
曲線基調のヨタ8、直線基調のホンダスポーツ。
いずれも個性的ですが、当時受けた自分のインパクトでは、やはりヨタ8ですかね。

LUXEL [2007年12月17日 19:28
★EP82-SW20さんへ
こんばんは。
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
ヨタハチとホンダエスを比べると、後者は明らかに端正な3ボックスのエクステリアデザインで、私の好みでは、ヨタハチの方が好きですね。
ホンダエスに導入された技術は、第1期のホンダF1とモーターサイクルに通じるものがあり、高回転域まで回るエンジン、チェーンドライブがその一例ですね。

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