三菱自動車は、エンジンを電気モーターが補助する「パラレル式ハイブリッド」の開発に乗り出す。関連会社で生産するリチウムイオン電池を使った小型・軽量なシステムとし、「コルト」や小型SUVなどへの搭載を検討する。同社は「i―MiEV(アイ・ミーブ)」など、電気自動車(EV)の品ぞろえを強化し、EVに発電用の小型エンジンを積む「シリーズ式ハイブリッド」の発売も表明済み。ただ、EVは電池を大量に積むため車両価格が高いのが難点だ。ホンダ「インサイト」のような普及価格帯のハイブリッド車(HV)を商品ラインアップに加え、EVの先進イメージを追い風に販売台数を増やしたい考え。
パラレル式は「マイルドハイブリッド」とも呼ばれ、燃費改善効果は「プリウス」のようなストロングハイブリッドほどではないが、小型・軽量でコストが安いことが特徴。ホンダ「インサイト」もパラレル式だ。排気量1〜2リットル級の小型車に向いており、三菱自は「コルト」や、来年発売する小型SUVをベースとする方向で検討を進める。電池や電流を変換・制御するインバーターなどは極力、EVと共用することでコストをさらに抑える。
三菱自はアイ・ミーブを皮切りに、10年度中には貨物車版、11年度には次世代Aセグメント車(1リットル級)版のEVを、13年度にはEVに発電専用エンジンを搭載したシリーズ式ハイブリッドを順次、発売する。
ただ、軽自動車ベースの「アイ・ミーブ」が459万9000円するように、電池を大量に積むEVはまだ価格が高く、話題ほどには販売や収益に結びつかないのが現状だ。国内市場では「インサイト」や「プリウス」のように200万円前後のHVが快走しており、三菱自も量販価格帯のHVを早急にそろえ、EVの先進イメージを活用しながら拡販につなげる。
[2009年7月10日 14時58分 日刊自動車新聞 ]