自動車各社が23日発表した2007年度の生産・販売・輸出実績(速報値)によると、アジアや中近東、ロシアの旺盛な需要を反映し、乗用車8社のうち5社の世界生産が過去最高を更新した。輸出や海外生産も軒並み好調だったが、国内販売は8社全社が前年度実績を下回った。
世界生産はトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、スズキ、ダイハツ工業が新記録を更新。三菱自動車も国内生産の3年連続増にタイの生産増が寄与し、2年ぶりに前年実績を上回った。富士重工業も海外生産が2年ぶりのプラスに転じ、世界生産も3年ぶりに前年実績を上回った。海外生産分だけでは旺盛な需要をまかないきれず、07年度の輸出も8社全社がプラス。トヨタと三菱自、スズキ、ダイハツの4社は過去最高となった。
こうした輸出に支えられ、国内生産はトヨタとスズキが過去最高を更新。日産も輸出車「ローグ」「インフィニティEX」などが寄与し、3年ぶりに増加した。マツダも欧州向け「マツダ2(日本名デミオ)」「マツダ3(同アクセラ)」などの輸出をけん引に、前年度比8%増の104万7千台余りを生産。国内生産が100万台を超えたのは15年ぶりとなる。半面、ホンダの国内生産は国内販売不振のあおりを受けて2年ぶりに減少した。
日系各社の実績は全体に好調を持続する一方で、低所得者層向け高金利型(サブプライム)ローン問題を契機とする米経済変調の影響も一部で出始めた。3月の米国販売はトヨタが前年同月比10%減、日産は3・8%減(営業日調整後は3・6%増)。マツダも前年の反動減に加えて「競争激化」を理由に同月は前年比13%減だった。日産は米国・メキシコの計4工場で3月中に操業短縮や操業停止などの在庫調整を実施した。ただ、日本自動車工業会の張富士夫会長は「今年後半に(販売が)戻るという声が多い」としている。