ゼンリンは4日、ドイツのPNDメーカーNAVIGON(ナビゴン)社に高精度地図データ「GCM(ガイダブル・シティ・モデル)」を提供していることを発表した。二次元の詳細地図と三次元のデジタル地図を融合した高精度地図データであるGCMは、ゼンリンが国内で培った地図データの表示手法を海外向けに応用したもの。ナビゴンは9月と10月にそれぞれ販売を開始した新モデルにGCMを採用した。
海外のナビでは簡易な地図データの搭載が主流。ナビゴンはハイエンドPNDの投入による新市場の創出を目指しており、ゼンリンの高精細な地図データで他社製品との差別化を図る。ナビゴンのPNDは、音声案内やブルートゥース接続などの基本性能に加え、3カ月ごとに更新される地図データを2年間無料で提供するサービスも付帯している。
これまで地図データは、国内と海外ではニーズに開きがあったため、国内の地図メーカーが海外進出することは困難とされてきた。しかし、ここにきて海外ナビメーカーによる高精度地図データへのニーズが高まりを見せつつあるようだ。国内で培ったノウハウの海外展開により、海外での新事業確立も現実味を帯びている。
〈用語解説〉GCM(ガイダブル・シティ・モデル) 綿密な現地調査を行い、路面のペイント情報などを地図上に表現したハイレベルな二次元詳細地図と、実際に街を走行しながら撮影したデータをもとに再現した三次元デジタル地図の組み合わせによって都市の市街地図を表示するナビ用地図コンテンツ。ゼンリンは2007年度から欧州主要40都市以上でデータの整備を進めている。
[2009年11月5日 17時24分 日刊自動車新聞 ]