ショーワは、パワーステアリング(PS)と緩衝器(ショックアブソーバー)の生産体制を見直す。従来は主要部品のすべてを内製していたが、一部を順次、外部調達に切り替える。当面はPSの鋳造製ハウジング、緩衝器用造管の外注化に取り組む。造管については2010年度中に内製を取りやめ、外部調達に全面転換する方針だ。設備更新や生産技術の開発にかかる負荷を検討すると専業サプライヤーに委託した方がコスト、品質に優位と判断した。需要変動への対応の柔軟性を高めることもねらいとしており、順次、対象品目を広げて採算性の向上に結びつける。
同社はこれまで内製部品の拡大に取り組んできた。海外では自社の品質基準に見合う部品を外部調達することの難しいケースが多いため、こうした部品を現地の自社拠点で生産するためのノウハウを培うことがねらいだった。
ただ、内製品目の拡大とともに設備負担が大きくなり、生産量の変動への柔軟な対応がとりにくい部品が増えてきた。とくに全数を内製していると、増産対応では設備増強や残業などの経費が、減産では固定費負担がそれぞれ大きくなりがちで、損失の発生につながる。
こうしたロスを合理化するため、主要部品の内製を見直す。PS、緩衝器ともに操作感や乗り心地に影響のある精密部品についてはその生産や組み立ての内製を継続する。その半面、強度をはじめとした機能の重要なハウジングなどについては専業メーカーと生産性の優劣を比べながら、外注を拡大していく。外部調達比率は一部を除き30〜40%を目安とし、最大でも50%程度とする。
同社は埼玉工場で集中生産している緩衝器を名古屋工場に一部移管することをはじめ国内生産の再編を進めている。こうした見直しに合わせて外部調達を増やしていく。
部品メーカーはこのところの新車市場の低迷に伴う生産減少をカバーするため、部品内製化を拡大するケースが多くみられた。国内生産の再編方針を固めたショーワは、内製比率が一定以上あるため、外注を増やすことによって効率化につなげていく。
[2010年1月12日 15時8分 日刊自動車新聞 ]